Sh 2-209(散光星雲・ペルセウス座)


Sh 2-209(散光星雲), 光度:– mag, 直径:14′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 01h 58m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N


Sh 2-209(散光星雲), 光度:– mag, 直径:14′, 分類:E
Sh 2-206(NGC 1491・散光星雲), 光度:– mag, 直径:50′, 分類:E
LBN 709(反射星雲), 大きさ:45′ x 20′, 明るさ:6.0 , カラー:1.0, 分類:R
NGC 1528(散開星団), 光度:6.8 mag, 直径:9.6′ , 分類:OpC
NGC 1545(散開星団), 光度:7.2 mag, 直径:4.2′ , 分類:OpC
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 02h 24m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

Sh 2-209は、遠方にある(銀河の外周部)HII領域で、距離は4000〜8000pcと見積もられており、お隣のSh 2-206は距離3000〜3700pcとされていますので直接的な関連はないことになっています。さらに北側のSh 2-205は距離1000pcとされていますから、並んであるこれらのHII領域に関連性はないだろうとされています。

広角カメラの画像を見るとこれらの星雲は淡いHII領域で繫がっているように見えますが、上記の距離データを信じるならばおそらく、淡い領域はSh 2-205の外縁部が見えていると考えるのが妥当でしょう。(HII領域までの距離データは、あてにはならないので将来変更されるかもしれませんが。)

Sh 2-209のすぐ東側にある、散開星団NGC 1528までの距離は776pc、 誕生後約3億7千万年経過していると推定されています。この星団を生んだ星間雲は恒星の輻射によって吹き飛ばされてすでに存在しておらず、Sh 2-209とは関連しないはるか手前にある星団です。

λ Perの東側にはLBN 709という青い反射星雲が広がっています。


ペルセウス座〜きりん座 境界付近 ファインディングチャート2
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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Sh 2-203(散光星雲・ペルセウス座)


Sh 2-203(散光星雲), 光度:– mag, 直径:45′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 01h 58m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N


Sh 2-203(散光星雲), 光度:– mag, 直径:45′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 01h 58m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

淡く広がったHII領域です。東の端にある反射星雲?を伴う小さなやや明るい領域は、[AAJ2015]G143.814-01.575と呼ばれるHII領域の番号がついていて近傍にはBFS 31という星形成領域があります。広角カメラで撮像した領域の中にはSh 2-203以外に明るい星雲は見当たりません。この領域の西側にある、LBN 679は比較的明るいHII領域です。


ペルセウス座〜きりん座 境界付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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Sh 2-202, vdB 14, vdB 15(散光星雲・反射星雲・きりん座)


Sh 2-202(散光星雲), 光度:– mag, 直径:–′, 分類:E
vdB 14(反射星雲), 光度:– mag, 直径:–′ , 分類:R
vdB 15(反射星雲), 光度:– mag, 直径:–′ , 分類:R+E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8= 12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/1, 01h 15m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

画面中央付近の淡い青い星雲がvdB 14, 中央下部の明るい星雲がvdB 15, 画面右に広がる赤いHII領域が Sh 2-202です。Sh 2-202はおそらく、= vdB 14という記述をどこかで見て(出典を思い出せない)撮影リストにそのようにメモしてあったためvdB 14を撮像したのですがしっかりvdB 14の西側にSh 2-202は存在していました。来シーズン改めて撮像することとしましょう。


ペルセウス座〜きりん座 境界付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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アトラス彗星 (C/2019 Y4) のスペクトル 2020/03/21


アトラス彗星 (C/2019 Y4)
BKP300 1500mm f5 反射, MPCC-MK3, Sony α7s(改造), ISO12800, 露出30s x 45=23分, 高橋NJP赤道儀, temmaPC, α-SGRIII, 東御市 観測所, +0°C, 2020/03/20, 20h35m JST. 視野角: 52′ x 35’, メトカーフ合成, ↑N


アトラス彗星 (C/2019 Y4)のスペクトル
BKP300(1500mm f5), 愛光者7号, Sony α7s(新改造), ISO102400, 30s x 45, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2020/03/21, 22h12m JST., +4.0℃, 東御市・観測所


アトラス彗星 (C/2019 Y4)のスペクトル(核近傍・中央集光部付近) プロファイル
カメラの感度補正前のプロファイル。いつもより強い光害成分Hg水銀輝線は、隣家の消し忘れ蛍光灯由来かも?。C2の輝線とCNの輝線がよくわかる。ごく普通の彗星のようです。

中央集光が強いので彗星でガイドができ長時間撮影が可能でした。彗星は移動するので恒星時追尾では狭いスリットに落とし込んでおくことができずやっかいです。


20日の画像からRチャンネルとBチャンネルを抽出してみました。プラズマテイルは主にBチャンネルのみに写り、ダストは連続光なのでどのチャンネルにも写ります。画像からはその違いはっきりしません。まだ、ダストテイルしか見えていないようです。

 

 

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アトラス彗星 (C/2019 Y4) 2020/03/22


アトラス彗星 (C/2019 Y4)
BKP300 1500mm f5 反射, MPCC-MK3, Sony α7s(改造), ISO12800, 露出30s x 45=23分, 高橋NJP赤道儀, temmaPC, α-SGRIII, 東御市 観測所, +4.0°C, 2020/03/22, 22h23m JST. 視野角: 52′ x 35’, メトカーフ合成, ↑N

測定光度は7.9等でした。順調に光度は上がり、ダストの尾もさらにはっきりしてきました。マイナス等級の大彗星になる可能性が大きくなってきました。

 

 

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アトラス彗星 (C/2019 Y4) 2020/03/18


アトラス彗星 (C/2019 Y4)
BKP300 1500mm f5 反射, MPCC-MK3, Sony α7s(改造), ISO12800, 露出30s x 45=23分, 高橋NJP赤道儀, temmaPC, α-SGRIII, 東御市 観測所, +2.0°C, 2020/03/18, 22h03m JST. 視野角: 52′ x 35’, メトカーフ合成, ↑N

急増光して、大彗星になるかもしれない?!と評判の彗星です。確かに明るいです、光度測定の結果は8.1等でした。尾もはっきりしてきて大彗星の貫禄が出てきた?

 

 

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Sh 2-176(惑星状星雲・カシオペア座)とその中心星


Sh 2-176(惑星状星雲)
, 光度:– mag, 直径:10′, 分類:PN
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 00h 22m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N

Sh 2-176は、カシオペア座のα星近くにある惑星状星雲とされている淡い星雲です。誕生から長い時間が経過し拡散した惑星状星雲は、その形状と性質が超新星残骸と区別がつきにくく、惑星状星雲とされていたものが後に超新星残骸とされたもしくはその逆の)ことは珍しくありません。

Sh 2-176も1970年代初めには、反射星雲(Felli and Perinotto 1974)や超新星残骸(van den Bergh. 1973)の可能性が示唆されていましたが、1977年F .Sabbadin, S. Minello,  and A. Bianchini による直接分光観測から惑星状星雲であることが示されました。”Sharpless 176: a large, nearby planetary nebula.”, Astronomy and Astrophysics, Vol. 60, 147-149. [1977A&A….60..147S]

その手法はSh 2-176フィラメント部分を分光観測し、Hα/[NII]、6717/6731、Hα[SII]のスペクトル強度比を計測、既存のHII領域、惑星状星雲、超新星残骸のデータからSh 2-176のグラフ上の位置を割り出し判定するというものでした。下図は論文中のグラフの一部です。


これらのことから、Sh 2-176はその性質はHII領域とは明らかに異なり、超新星残骸に近いけれども惑星状星雲に分類されるというものでした。

この論文中ではこの星雲の中心星についての記述もあり、S 176の内部にあるブルーの11等の恒星(準矮星)が中心星で、V = 11.35 +- 0.05, B – V = 0.30 +- 0.05 と計測されたとされています。しかし、この恒星の位置についての詳細な記述はありません。

通常、拡散した惑星状星雲を撮像するとその中心星(白色矮星)は、青緑の特徴的な色で写るので、一見してその存在は判別できますが、撮像した画像には見当たりません。現在の準矮星に関する知見からは、準矮星が拡散した惑星状星雲を生むことは考えにくく、F. Sabbadin らの惑星状星雲説に少々疑問がわきました。

まずはF. Sabbadinらが中心星とした星を同定してみました。詳しい位置情報が記述されていないためSh 2-176内部の星で光度と色指数が近いものを抽出しました。結果、候補となる星は1個のみで、V = 11.35, B = 11.60の TYC 3662-2208-1 でした。

下記の同定写真を見てわかるように、TYC 3662-2208-1はSh 2-176の中心からは大きく外れた位置にあります。拡散した惑星状星雲の中心星がその中心付近にない例はありますが、これほど外れる例はあまりありません。恒星の固有運動量が大きく星雲中心から外れた可能性もありますが、この星の年間固有運動量は、RA +0.020 DEC -2.520 であり大きな値ではありません。これらのことから、TYC 3662-2208-1はSh 2-176の中心星である可能性は低いと思われます。

Sh 2-176 の中心星候補
当初、撮像した画像に白色矮星が見当たらないことから超新星残骸の可能性を疑いましたが、Sh 2-176の内部の星を抽出しているとWD 0029+571という白色矮星が存在していることがわかりました。その位置は上記写真のようにSh 2-176の中心付近にあります。おそらくこの星が本当の中心星でしょう。ただし、その光度はV=18.551等星と非常に暗く、そのためF. Sabbadinらの1970年代の写真観測では観測できない明るさだったのだろうと想像します。

*追記、F. Sabbadinの論文は古いものなので、中心星に関しては、おそらくどこかで誰かが発見して訂正されているだろうと探してみたところ、ありました。
Astrophys. J., 265, 249-257 (1983) 、A newly discovered nearby planetary nebula of old age.  WEINBERGER R., DENGEL J., HARTL H. and SABBADIN F. 1983ApJ…265..249W

この論文中のSh 2-176の項目に下記の記述がありました。
<私たちは中心にかすかに、非常に青い星を見つけることができました。これは、おそらく真の中心星です。その明るさ(mb = 18.1、mr = 18.6±0.5-1等)は、上記のドルシュナーが決定したマグニチュードと直径の関係を使用して導き出されました。>
1983年にはすでにWD 0029+571が真の中心星であろうことが指摘されていました。

シャープレスカタログについて調べる際の定番資料であり大変良くまとまっているSkymap.orgのSh 2-176の項目での参考文献はF. Sabbadinの論文のみで、中心星は青い準矮星となっていました。自分で撮像した画像の中に違和感を感じる物があるときは、様々な方向から探ってみると興味深い事実が出てくることもあるものです(大概は空振りですが)。


Sh 2-176(惑星状星雲), 光度:– mag, 直径:10′, 分類:PN
LBN 594(散光星雲?), 大きさ:2.0′ x 2.0′, 明るさ:6.0 , カラー:2.0, 分類:R + HII?
LBN 595 ?
LBN 599(散光星雲), 大きさ:60′ x 15′, 明るさ:6.0 , カラー:3.0, 分類:HII
LBN 605(散光星雲), 大きさ:180′ x 70′, 明るさ:6.0 , カラー:2.0, 分類: HII?
LBN 607(散光星雲), 大きさ:60′ x 30′, 明るさ:4.0 , カラー:2.0, 分類:HII?
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 22019/11/01, 00h 22m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

Sh 2-176の周囲には淡いHII領域であろう散光星雲がその東側に広がっています。西側にはさらに淡い(反射)分子雲が広がっているように見えます。

LBN 594は、画像からは青い反射星雲と赤いHII領域が混在した小領域のようです。LBN 595は、それらしい物が見つかりません。


カシオペア座 南部、 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f8), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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vdB 1(反射星雲・カシオペア座), HH 161(ハービッグ・ハロー天体)


vdB 1(反射星雲)

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 23h 53m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N

vdB 1は、β Casの南にある明るい反射星雲です。一般的に反射星雲が青く見えるのは、恒星の光を反射している星間塵での散乱が短い波長(青い)で選択的に起きているからです。vdB カタログは、1966年にSidney van den Berghによって作成された、パロマースカイサーベイの赤と青の乾板の両方に見える反射星雲 158個が含まれるカタログです。

vdB 1の西側(右)に赤い星雲状の物が見えていますが、これはHEUIB-IIフィルターによるβ星のゴーストです。(まぎらわしいです、同時撮影している広角カメラの画像にはないのですぐに判断できますが・・・)


vdB 1(反射星雲), 光度:– mag, 直径:–′, 分類:R
IC 10(銀河), 光度:10.4mag, 直径:6.4′ x 5.3′, 分類:IBm
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 23h 53m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

IC 10は、天の川銀河と同じ局部銀河群に所属する唯一のスターバースト銀河です。通常スターバースト銀河は青い色をしていますが、その色が赤いのは、天の川銀河の星間塵によって阻まれ短い波長の光(青)は散乱によって失われ、長い波長(赤)の光だけが透過されて見えているためです。

広角カメラの画像からはこの領域は淡いHII領域や(反射)分子雲に覆われているであろうことが予測できます。(もう少し長い露出をかければはっきりするのでしょうが)


HH 161(ハービッグ・ハロー天体
視野角:19′ x 13′ ↑N
vdB 1の北東側(左上)画像中心に見える楕円形リング状の天体がHH 161です。生まれかけの恒星によって作られる星雲状天体ですが、この画像を見る限りはジェットの吹き出しによる構造などは見えません。(HSTなどによる高解像度写真では判別できるようです。)この領域には、HH 161の他、HH 164, 162, 461があり、HH 161の恒星状部分はV633 Cas、北側の恒星状部分はV376 Casという星雲型変光星です。この星雲までの距離は950 pcと遠い(M78周辺の倍)ため微細な構造の変化などを判別するのは我々の小さな望遠鏡では難しいようです。


カシオペア座 南部、 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f8), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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CTB 1(超新星残骸・カシオペア座)


CTB 1(超新星残骸)

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 23h 11m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N


CTB 1(超新星残骸), 光度:– mag, 直径:30′, 分類:E, SNR
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 23h 11m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

CTB 1は、カシオペア座にある超新星残骸です。距離の推定値は10,000光年、年齢は7,500〜11,000年でほぼ円形で満月ほどの大きさの淡い星雲です。当初は惑星状星雲カタログにAbell 85として掲載されていましたがvan den Berghらによって1972年に放射フィラメントで構成される光学形状から超新星残骸と特定されました。
(参照:https://astrodonimaging.com/gallery/ctb-1-supernova-remnant/)

この星雲から、パルサー(高速回転する中性子星)が尾を引くような残痕を残しながら飛び出している様子が電波観測で捕らえられています。パルサーは、CTB 1を形成した超新星爆発によって生まれ、爆発の非対称性のために超高速で外部にはじき出され、やがて膨張するガスと塵の外殻をも追い越してこのように見えているのだと推測され、2019年、F. K. Schinzel(カナダ国立電波天文台) らによってこのパルサーがCTB 1から来たという証拠が提示されました。

(参照:“The Tail of PSR J0002+6216 and the Supernova Remnant CTB 1,” F. K. Schinzel et al 2019 ApJL 876 L17. doi:10.3847/2041-8213/ab18f7

なるほど、多くの超新星残骸の中心部にパルサーが残っていない理由もこのようなメカニズムによる物なのでしょう。かに星雲のパルサーもこのような運命をたどるのでしょうか?

SNの上がらない改造DSRには厳しい対象でした。星雲が天の川に埋もれてしまうため、やむを得ず微光星を消すために「明るさの最小値フィルター」を使用しました。このフィルターは画像の微細な構造を失ってしまうのでやむを得ないとき以外は禁じ手にしています。同じような効果は恒星の輝度を落とすことで得られるので通常はそのように処理しています。


ケフェウス座〜カシオペア座 境界付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f8), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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Sh 2-155(散光星雲・ケフェウス座)


Sh 2-155(散光星雲)

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=22分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 22h 26m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N

Sh 2-155は、「洞窟星雲」という愛称のある、明るく大きなHII領域です。

地球からの距離は約730 pc(パーセク)で、ケフェウスB雲の端にありCep OB3群の若い恒星によって電離発光しています。シャープレスはHD 217086他いくつかの恒星を電離星候補としていましたが、近年の観測からはO7 Vn星HD 217086からの放射によってこの領域のガスと塵の雲は圧縮され、星形成が促されていることがわかりました。

日本ではあまりそのように呼んでいませんが、米国では「洞窟星雲」という愛称が浸透しています。同じ名前はケフェウス座の反射星雲vdB 152でも使用されていて若干混乱が見られます。命名者はパトリック・ムーアで彼のCaldwellカタログにCaldwell 9としてこの星雲と愛称を紹介しそれが米国のアマチュアの間に普及したためのようです。Caldwellカタログは米国以外ではあまり普及しませんでしたし、愛称としてもしっくりせず、我々にはあまり馴染みがないというわけです。

(参照:skaymap.org, Wikipedia 英語版)


Sh 2-155(散光星雲), 光度:– mag, 直径:60′, 分類:E
vdB 155 = LBN 524(反射星雲), 光度:16.0 mag, 直径:4′ x 3′ , 分類:R, カラー:1
GM 3-14(反射星雲), 光度:–mag, 直径:–′ , 分類:–
Cep A = HH 168, 169, 174(HH天体), 光度:–mag, 直径:–′ , 分類:–
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16= 24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 22h 26m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

vdB 155とGM 3-14は、小さな反射星雲です。その中間にある電波源ケフェウス座 Aはハービックハロー天体を伴う星形成領域で、近傍に小さな無名の星雲を伴います。残念なことに惜しいところで30cmの視野には入っていないので、広角カメラから拡大した画像を添付しておきます。


視野角:42′ x 28′ ↑N
Cep Aの西にある無名の小星雲は変光が疑われているようです。


ケフェウス座〜カシオペア座 境界付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f8), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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Sh 2-154(散光星雲・ケフェウス座)


Sh 2-154(散光星雲)

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 22h 55m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N

比較的明るいHII領域です。カタログデータの中心は星雲の南側を指しているようで、明るい部分は視野中心から外れてしまいました。

この星雲までの距離は1400 pc +/-300とされていますが、関連する分子雲までの距離は730 pcと測定され(Yonekura, Yoshinori, Dobashi, Kazuhito, Mizuno, Akira, et al. (1997). “Molecular Clouds in Cepheus and Cassiopeia”, The Astrophysical Journal Supplement Series, Vol. 110, 21.)、おそらくガスが雲の中の星形成によって加速されているためより遠方に見えているのではないかとされています。(Ungerechts, H., Umbanhowar, P., & Thaddeus, P. (2000). “A CO Survey of Giant Molecular Clouds near Cassiopeia A and NGC 7538”, The Astrophysical Journal, Vol. 537, 221-235.)


Sh 2-154(散光星雲), 光度:– mag, 直径:60′, 分類:E
NGC 7419(散開星団), 光度:13.0 mag, 直径:2′ , 分類:OpC
NGC 7354(惑星状星雲), 光度:10.1 mag, 直径:0.3′ , 分類:PN
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8= 12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 22h 55m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

NGC 7419は、画像からも明らかなように赤い星の集団で、おそらく年老いた恒星の集団であり周囲のHII領域とは関連しない物だろう・・・と思った、(私と)そこのあなた間違いです。この星団を形成する星は、年齢1400万歳の生まれたばかりの赤色超巨星で、星団形成はこの星団のごく近くで起きたことがわかりました。この年齢の若い星団に青色超巨星が欠如しているのは非常に珍しいことで、現在様々な研究がされているようです。生まれたての星団は青い星だけで構成されるわけではないんですね。また一つ私の古い天文常識が崩れ去りました。

GM 3-14の位置が間違っていました。Sh 2-155の項目で修正・解説してますのでそちらをご覧下さい。


ケフェウス座〜カシオペア座 境界付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f8), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

一晩中F8で撮影してしまったという悲しい画像ですが、恒星の写りはあまり変わらず、星像はシャープになって、まあいいか?

この領域はシャープレス天体が密集しているので、チャートは文字だらけになってしまいます。淡いものからごく小さな物までHII領域がくまなく検出されています。はくちょう座北部周辺の見落としの多いざっくりした分類とは対照的です。

 

 

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Sh 2-131(散光星雲・ケフェウス座)


Sh 2-131(散光星雲)/ IC 1396(散開星団)

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=23分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 21h 18m, +3℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N


Sh 2-131(散光星雲), 光度:– mag, 直径:170′, 分類:E
IC 1396(散開星団), 光度:3.5 mag, 直径: 90′, 分類:II 3 m n –
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 21h 18m, +3℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

Sh 2-131は、散開星団IC 1396を取り囲む大きなHII領域で、ケフェウスOB2群を包み込む巨大な塵とガスの殻構造であるケフェウス座バブルの端にあります。(galaxymap.org)

象の鼻星雲vdB 142を中心に再撮影しました。vdBカタログはパロマースカイサーベイ写真星図から青と赤両方の写真に写っている反射星雲を集めたカタログです。vdB 142は青や連続光の成分もかなり強いのでこのカタログに掲載されたのでしょう。

Sh 2-131の一般的解説はこちらの過去の投稿を参照して下さい。


ケフェウス座 IC 1936 付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, +3℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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Sh 2-129(散光星雲・ケフェウス座)


Sh 2-129(散光星雲)

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=23分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 21h 43m, +6℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N

画面中央上の青色巨星HR8119によって電離発光しているとされるHII領域です。画面中心にOutters 4、巨大なイカ構造と呼ばれる星雲があるはずですが露出不足なのでしょう残念ながら片鱗すら見えません。


Sh 2-129(散光星雲), 光度:– mag, 直径:140′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 21h 43m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

大きく明るいHII領域です。星雲までの距離は520 pc +/- 100とされ、Sh 2-129といくつかの他のHII領域、Sh 2-133, Sh 2-134, Sh 2-140は、ケフェウス座の泡(バブル)構造の一部です。(galaxymap.org) 距離データからの推測だと思いますが、形状からは単独の領域のように見えます。


ケフェウス座 IC 1936 付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, +3℃, 東御市・観測所 ↑N

 

 

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M 31(NGC 224・銀河・アンドロメダ座)


M 31・M 110・M 32
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(改造), ISO12800, 30s x 23=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 0h 26m,  +6℃, 東御市・観測所
視野角: 77′ x 51′  ↑N


M 31(NGC 224・銀河), 光度:4.4 mag, 直径:190′ x  60′, 分類:SA(s)b LINER, z -0.001001, RA 00h 42m 44.35s  DEC +41d 16m 08.63s (J2000.0), LGG 011,

M 110(NGC 205・銀河), 光度:8.9 mag, 直径:21.9′ x  11.0′, 分類:E5 pec, z -0.000804, RA 00h 40m 22.08s  DEC +41d 41m 07.1s (J2000.0), LGG 011,

M 32(NGC 221・銀河),光度:9.0 mag, 直径:8.7′ x  6.5′, 分類:cE2 AGN, z -0.000667, RA 00h 42m 41.83s  DEC +40d 51m 55.03s (J2000.0), LGG 011,

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, 0h 26m, +6℃, 東御市・観測所
視野角:約3.4° x 2.0° ↑N(広角カメラ約90%でトリミング)

M 31 アンドロメダ座の大星雲を再撮影しました。星雲の解説は過去の投稿をご参照下さい。

*改造カメラのカラーバランスについて。
そのままでは全体に赤がどうしても強くなってしまいます。改造カメラの天体写真に正しい色など存在しないのでしょうが、できれば全体は無改造カメラのカラーバランスを保ったままHII領域だけが赤く浮かび上がってくれると喜ばしい、と思い試行錯誤してみました。星雲等の存在しないバックグラウンドの黒領域に注目して、その領域だけを使いRGBそれぞれのトーンカーブを1次の曲線で調整、RGB各チャンネルのピークと幅をあわせてみました。結果、銀河の青い星団雲と赤いHII領域がバランス良く見えるようになったような?気がします。


アンドロメダ座 M 31 付近 ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 8=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/10/31, +6℃, 東御市・観測所 ↑N

アンドロメダ座大星雲周辺には、明るい(12等以上の)銀河はほとんど存在しません。同じグループのM 31の明るい伴銀河も多くはカシオペア座にあります。

 

 

 

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NGC 7023(散開星団・散光星雲・ケフェウス座)


NGC 7023(散開星団+反射+散光星雲), 光度:7.1 mag, 直径:5′, 分類:–
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 45=23分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 21h 47m, +3℃, 東御市・観測所 視野角:77′ x 51′ ↑N


NGC 7023(散開星団+反射+散光星雲), 光度:7.1 mag, 直径:5′, 分類:E+
Sh 2-136(反射星雲), 光度:– mag, 直径:5′, 分類:–
GM 1-29(反射星雲), 光度:– mag, 直径:–′, 分類:R
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, 21h 47m, +3℃, 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

NGC 7023・アイリス星雲周辺を再撮影しました。アイリス星雲に関する一般的な解説はこちらの過去の投稿を、Sh 2-136はこちらをご参照ください。

GM 1-29は、若い生まれたての星雲型変光星PV Cepを取り囲む反射星雲です。この星雲は数ヶ月から数十年で大きく形を変える星雲として知られています。


ケフェウス座 NGC 7023 付近
ファインディングチャート
Tamron SP 70-200mm(80mm f4), Pentax K5IIS(ノーマル), ISO3200, 90s x 16=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2019/11/01, +3℃, 東御市・観測所 ↑N

星間雲(分子雲)が濃縮して新しい星が誕生している領域が点在しています。がしかし、その広がりと密度は、夏冬の天の川領域ほどには高くないのでしょう、背景には多数の恒星とともに系外星雲も見えています。

 

 

 

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