NGC 2805, 2814, 2820, IC 2458(銀河・おおぐま座)


NGC 2805(銀河), 光度:11.0mag, 直径:6.3′ x 4.8′, 分類:SBd
NGC 2814(銀河), 光度:13.7mag, 直径:1.1′ x 18″, 分類:S?
NGC 2820(銀河), 光度:12.8.0mag, 直径:4.1′ x 24″, 分類:SBc/P
IC 2458(銀河), 光度:15.0mag, 直径:30″ x 12″, 分類:S?
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 2805  視野角:約20′ x 13’ ↑N


NGC 2814, NGC 2820, IC 2458 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 2805, 2814, 2820, IC 2458は、地球からの距離7800万光年から9100万光年のHolmberg124銀河群というグループを形成しています。これらの銀河は見た目でも明らかなように重力的相互作用を起こしています。それぞれに影響の大小はありますが、光学、電波、スペクトルで相互作用の影響が観測研究されています。

 

 

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NGC 2639(銀河・おおぐま座)


NGC 2639(銀河), 光度:11.7mag, 直径:1.8′ x 1.1′, 分類:Sa
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 2639 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 2639は、おおぐま座にあるセイファートType1(2とするものもあり)の渦状銀河です。我々の小さな望遠鏡の画像では拡大してようやく渦状であることがわかる程度の存在ですが、2000年代にこの銀河の短軸方向の対称位置に強いX線を出す2個のX線源が発見されました。

2つの強いX線源は、光学的に同定されスペクトル解析の結果、ほとんど類似した性質を示すクエーサー(QSO)であることがわかりました。その位置や赤方偏移の値からNGC 2639と関連する天体であろうとされました。(E. Margaret Burbidge他 2004年)

えっ?クエーサー?活動銀河の近傍?私の古い知識では理解できず、思わずネットで調べました。「非常に離れた距離に存在し極めて明るく輝いているために、光学望遠鏡では内部構造が見えず、恒星のような点光源に見える天体のこと。(Wikiより)」しかし、最近は活動銀河核(AGN)を持つ銀河の研究が進みクエーサーは活動銀河核を持つ銀河の一種ともされています。AGNの研究からクエーサーとAGNおよびセイファート銀河の違いが曖昧となり(地球から見えている方向が異なるだけで巨大ブラックホールを持つ同じ構造の銀河という説も有力)、クエーサーの定義も混乱しているようにも見えます。

セイファート銀河もタイプ1とタイプ 2に違いはなく、たまたま見ている部分が異なるだけという説もあるようで、活動銀河核に関する新しい知見はまさに百家争鳴、一つ一つ論文をあたって理解するのにはとても時間がかかりそうです。誰かわかりやすく解説してくれないでしょうか?

 

 

 

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NGC 2768, 2742(銀河・おおぐま座)


NGC 2768(銀河), 光度:9.9mag, 直径:6.4′ x 3′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 2768 視野角:約11′ x 07’ ↑N

少し前までは、おおぐま座にある大きい楕円銀河というキャプションしかつけようがない銀河でしたが、Hubble宇宙望遠鏡によって2013年銀河のディスクに垂直なダストの帯(環)構造が発見されてからにわかに注目されるようになりました。銀河の中心にはS字状のジェット構造が発見され、このジェットから銀河を覆うダストの帯に物質が供給されているという見解が示されました。これは、この銀河の中心には大型のかつ活発なブラックホールが存在することを意味します。

NGC 4036のように他の楕円銀河でも宇宙望遠鏡による同様の発見が続いているので、楕円銀河、レンズ状銀河は星形成の材料の多くを使い果たした静かな存在という従来の解説は変えなくてはいけません。形態分類が今ではあまり意味がないせいか、NGC 2768 は楕円銀河とするものレンズ状銀河とするもの様々、さらに活発な中心核を持つセイファート銀河とする解説もありました。活発なブラックホールを持つことが楕円(もしくはレンズ状)銀河一般にいえることなのかどうかは今後の宇宙望遠鏡による観測成果によるのでしょう。

ダストの帯構造はSN比が非常に低いためか地上からの望遠鏡では大口径のものでも捕らえられず、我々の小口径望遠鏡ではまったくその片鱗すらわかりません。

ESAの画像はこちら、https://www.spacetelescope.org/images/potw1314a/


NGC 2742(銀河), 光度:.9mag, 直径:3′ x 1.5′, 分類:Sc
視野角:約11′ x 07’ ↑N

端正な形をした渦状銀河でNGC 2768から1度ほど北西の位置にあります。星形成が盛んな銀河らしく、過去に超新星2003Zが発見されています。

 

 

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NGC 2685(銀河・おおぐま座)


NGC 2685 (Arp 336, 銀河), 光度:11.7mag, 直径:1,7′ x 1.5′, 分類:SB0-a
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/20, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 2685 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 2685は、特異銀河カタログではArp 336の極環銀河と命名された奇妙な構造の銀河です。その構造は拡大した写真でわかるように、レンズ状銀河のディスクに対して垂直に周回する、ガス、星、塵からなる環が取り巻き、ディスクのおよそ半分を覆っているように見えます。

これは、二つの銀河による相互作用の結果であろうと推測でき、そのメカニズムの可能性はいくつか推測されているようです。1,近傍を通過した銀河から捕獲した物質が環状に銀河を取り巻いた。2,小さな銀河が大きな銀河の回転面に垂直に衝突した。などです。

垂直な環はいくつかの細い帯状構造をとっているので、中心銀河の極軌道を回るかつて存在した複数の衛星銀河が吸収された残痕とも思われます。この極環銀河構造の外側に大きく取り巻くように外環が存在しているようにも見え、これがこの奇妙な銀河が作られたメカニズムを解くキーかもしれません。

APODの画像はこちら、https://apod.nasa.gov/apod/ap140314.html

 

 

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NGC 2537, IC 2233(銀河・やまねこ座)


NGC 2537 (Arp 6, 銀河), 光度:11.7mag, 直径:1,7′ x 1.5′, 分類:SB(rs)dm
IC 2233(銀河), 光度:12.6mag, 直径:4,6′ x 30″, 分類:Sd D
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/20, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 2537 視野角:約11′ x 07’ ↑N

とても変わった形をしている銀河NGC 2537はやまねこ座にある青色矮小銀河とされる銀河で特異銀河カタログではArp 6で収録されています。この銀河は表面輝度の低い楕円銀河に明るい結び目のような形の星形成部分を重ねたような構造をしている(Gil de Pazら、2000年)とのことですが、ちょっと想像するのが難しいです。表面輝度が高いせいか他の青色矮小銀河に比べるとあまり青くありません。
長い間、IC 2233との重力干渉によってこのような形になったとされていましたが、近年の距離測定では2つの銀河は遠く離れた位置にあり関連はないだろうとされています。それではなぜこのような形になってしまったのかはまだ定説は無いようですから、いろいろ想像してみると面白いでしょう。


IC 2233 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 2537との関連は否定されてしまったIC 2233は、比較的活動の静かな銀河とされています。しかし銀河の両端は形が乱れ色も青く見えるので若い高温の星の存在が予想され、全体の色だけに注目すれば青色矮小銀河とされるNGC 2537より青く見えます。

 

 

 

 

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M82(NGC 3034・銀河・おおぐま座)


M 82 (NGC 3034・銀河), 光度:8.4mag, 直径:11.2′ x 4.3′, 分類:Sd
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 48=24分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/20, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


M 82 (NGC 3034・銀河) 視野角:約20′ x 13’ ↑N

M82は隣接する巨大銀河M81の重力干渉によって、約1億年前から変形が始まりその中心部で爆発的に新しい星が生まれるスターバースト銀河になったとされています。中心核では可視光で4つの高輝度な塊(A, C, D, E)があり、水素の双極流出の帯(スーパーウインド)は、AとCの領域に集中していて、10年に1回ほどの頻度で領域内で発生する超新星の爆発によってこれらにエネルギーを与えているとされています。
星形成があまりにも激しくなると、星を増やすために必要な材料を消耗したり破壊したりします。星の爆発は、おそらく数千万年の間に鎮火するでしょう。(NASA Hubble’s Messier Catalog より) (*訳注 他のNASAの解説では「スターバーストは一般的に数億年続くことがわかった」とするものもあるので、継続する時間はまだはっきりと算出できてはいないということでしょう。)

M82は長らく不規則銀河であるとされていました。 しかし、2005年には、M82の近赤外画像から2つの対称な渦状腕が発見され、従来の定義の不規則銀河ではないことがわかりました。我々の小口径望遠鏡でも、旧来の可視光写真では中央部の明るい部分しか写らなかったのでまったくわかりませんでしたが、最近のデジカメでの長時間露出だと渦状銀河らしい構造がわかります。

*2017/18冬の星雲星団は終了、今日から2018春の銀河巡りです。

 

 

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北米旅行記その3(サンフランシスコ)2017/08

日蝕旅の最後はサンフランシスコ市内観光。

ヨセミテからサンフランシスコに戻ったのが夕方でした、荷物をホテルに置いてフィシャーマンズワーフまで路面電車(ホテルの目の前が停留所)でお出かけ。エビ、カニ、ビール、ワインの豪華夕食。でも、ヨセミテよりお安いのでした。

ホテルは、サンフランシスコ市庁舎やツイッター本社にほど近いホテル・ウイットコム。他より少し安い(1泊18,000円ぐらい)ので選択しましたが歴史的建造物だそうで重厚な作りのホテルです。その分少し設備も古くて、エレベータが待たされますが、他は問題なし。1階にはスターバックスが入っているのでなにかと便利です。

市庁舎周辺は、日本の感覚だと治安がややよくありません。減ったと地元の人は言うけれどホームレスの人が地下鉄入口付近やお店の出入り口にチラホラ、食事の配給施設が近くにあるからのようです。しかし朝夕はIT企業にお勤めの人が自転車や地下鉄でたくさん通る通りに面した場所なので特別に治安が悪い地域というわけではないようです。
IT産業の好景気で、旧市内のワンルームアパートの家賃がおよそ30万円と高騰、給与水準も米国内ではずば抜けて高いそうですが、ホームレスもたくさんいるというアメリカーンな大都会なんですね。

翌日は、ローエル天文台見学と市内観光に別れて、それぞれ自由行動。私は半日市内観光ツアーを選んで参加、ベテランの日系ガイドさんで要領よくそしてテンポ良く案内してもらえました。市庁舎広場のインディアンを踏みにじる聖職者像、ゲイの聖地、サンフランシスコ平和条約の締結された建物、など、など、知らない歴史名所を巡ってくれました。市内観光は現地ガイドさんにお願いすると様々な話が聞けてその街を良く知ることができる気がします。

お昼は、フィッシャーマンズワーフで名物クラムチャウダー、安くて美味しくいただけます、器のパンも美味しいから残してはいけません。ガイドさんに教えてもらった、近くにあるトレーダージョーズという人気のスーパーでお土産等のお買い物をして、ブラブラ歩いて街を見ながら買い物もしながらホテルまで帰ります。(徒歩で30分ぐらい)

サンフランシスコ最終日の夜は、カリフォルニア科学アカデミーのナイトツアーに出かけました。18時00分集合ということで、行ってみたら入場待ちの人で長蛇の列!入場券は事前に予約してあったのですが、人気のプラネタリウムはあっという間に満杯で見られません!。(個人的には興味薄で問題なしです・・・)

ナイトツアーではアルコール飲料とおつまみを売っています。ビール片手に水族館、ワインを飲みながら鉱物標本、ロックで恐竜化石、と、天国のような場所。長蛇の列を作る人気のわけがわかりました、みんなほろ酔い気分でプラネタリウムを見たいんですね(そういえばカップルが多かった)。サンフランシスコで最もお勧めの場所かもしれません。翌日、多少二日酔いでしたが成田まで直行便で無事に帰国しました。

迷ったり、あやうく白タクつかまれそうになったり、地下鉄の乗り方がわからなかったり、到着が夜中で食事できなかったり、酔っ払いババアにからまれたり、店員ともめたりと、お気軽パックツアーとはひと味ちがったスリルも楽しめたかな?。

今後も条件の良い海外日蝕は料金が高騰しそうですから、地理的、日程的にあまり良くない条件の時に行くしかないんでしょうね。まあ、特別なイベントがない方がお安く海外旅行はできるし、老い先短い爺は日蝕関係なく旅を楽しんだ方が正解かもしれません。

 

 

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北米旅行記その2(ヨセミテ国立公園)2017/08


ツアー会社で小型バスをチャーターして、サンフランシスコからヨセミテ国立公園に行きました。事前情報で山火事の影響で入れない場所があるかもしれない、谷間には煙がたまって山も見えないかも、とのこと。

公園に向かう道すがら山火事の跡が生々しい場所が何カ所かあり、ヨセミテビレッジに近づくにつれ、なんとなく空が煙で白くなってくるのがわかるんですね。

到着したら、公園の中心にあるヨセミテバレーロッジで昼食。カフェテリアですが、なかなかお高い、ポークソテー、サラダとグラスワインで4000円ぐらい。観光地価格ですわな。しかしここでは他に選択のしようがありません。ビレッジは夏のシーズンまっただ中で、たくさんの観光客で賑わっています。ここから、様々なツアーが出ているのですが、迷わず夜の星空ツアーを予約。

ヨセミテ滝や山のビューポイントをバスで回って、公園の西入口にあるヨセミテ・ビュー・ロッジに宿泊。緑に囲まれたミニキッチン付、広い部屋のコテージで良い雰囲気です。ホテルのレストランの夕食はちょっと高めですがイタリアンレストランでワインもあって、何日かぶりでハンバーガーとポテトを避けることができてとても嬉しい。

夜は、星空ツアーに参加。星の解説を満天の星空の下やってくれるのですが、もちろん英語です、人気なのか参加者も200名くらいいたでしょうか。少し離れて解説広場の端っこで見ると、山火事の煙の影響なんてなんのその、すごい星空!コンパクトデジカメ(Canon G5)で星空撮影にいそしみました。日蝕はオートフォーカスが迷いまくってダメダメだったCanon G5、さすがに星空撮影モードがあるだけあって星はバッチリ撮れました。それにしても良い空で日蝕以上の感動かもしれません。

翌日はグレーシャーポイントという、ハーフドームを目の前に見るポイントまでバスで登ります。エル・キャピタンは、MacのOSの名前ですね、星空をバックにしたハーフドームの壁紙はここからの景色だったんですね、毎日PCの中に見ているものの実物が見ることができて個人的に密かに感動してました。

ザ・マジュスティック ヨセミテホテルで昼食と休憩、クラシックなホテルでレストランのメニューもクラシックで、またハンバーガーとポテトですわな。飽きないんですかね?地元の方々は?カリフォルニアワインが美味しかったので3杯ほどいただき、サンフランシスコに向かう帰りのバスの中では爆睡でした。

 

 

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北米旅行記その1(キャスパー・日蝕観察)2017/08

昨年(2017年)8月に北米日蝕を見にいきました。今さらながらのような気もしますが、今後海外に日蝕を見に行かれる方の参考に・・・ならないだろうなあ。

数年前から計画していた北米皆既日蝕2017に友人10名で個人ツアーを組んで出撃。夏休み中、便の多い北米、皆既帯も広大ということで行きやすかろうと、思っていたのですが、1年前には皆既の見られる日程前後の航空運賃、現地ホテル代が高騰。普段の3倍から4倍の料金になっちまいました。(7泊8日でおよそ1名あたり70万円!)

1999年のヨーロッパ日蝕も夏休みど真ん中だったのですが、この時は普段より高いとはいえお一人様約40万円。航空券の手配などネットで簡単に安くできるようになった分だけ需要が集中すると高騰するようになってしまったんでしょう。条件のそろう海外日蝕は今後も高くつくかもしれません。

費用は高くつきましたが、観光で行く慣れない個人旅行の米国、ハラハラドキドキでけっこう楽しめた?ようなきがします。

1.デンバー 〜 ワイオミング州キャスパー 〜 日蝕観察

成田からデンバーに飛んで、そこで国内線に乗り換えワイオミング州キャスパーに行きます。キャスパーは地下資源豊富な鉱山(石油、石炭)の街で、今はシェールオイルの採掘で潤っているようです。

宿泊ホテルの隣はプラネタリウム館、ホテルも広い敷地があるのですが日蝕当日はイベントをやるから敷地内での観測はダメとのこと、ケチ。観測は事前に申し込んでおいた牧場で観測(お一人様100ドル)することに。皆既帯の中心近くで、晴天率が高いということで選んだのですが、結局ホテルから移動しなくてはならなかったので、あんまり意味なかったかも?

翌日はレンタカーで分散して観光。私たちは市内の博物館めぐり、ティラノサウルスが出迎えてくれる地質博物館は大きくはありませんがこの街の地下資源や豊富に産出する様々な化石の展示が見事です。

食事はお店を変えてもメニューはほとんど変わらない、ファミレスにはお酒がない、ガソリンスタンド併設の小さなコンビニにもお酒はありません。飲みたい人はホテルのバーで飲むしかない。お酒の販売規制はかなり厳しいですが、しっかりアル中と思われるおばさんに「中国人は困る」みたいなことを言われてからまれました。

日蝕観測当日、朝、観測地は快晴でした。皆既中に薄雲が通過したのが惜しかったですがコロナもプロミネンスも見えて楽しめました。日蝕用撮影機材は持って行かなかったので、手持ちのコンパクトカメラでパチリ。うーん、ボケボケ、露出オーバーですね、Canon G5。

キャスパー空港で、祝杯を上げて(上げすぎました・・・)デンバー経由、サンフランシスコ、ヨセミテ国立公園へ向かいました。

 

 

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NGC 2217(銀河・おおいぬ座)


NGC 2217 (銀河), 光度:10.7mag, 直径:4.7′ x 4.3′, 分類:SB0-a
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/12/22, -1℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

フェースオンの大きな棒渦状銀河できつく巻かれた腕と棒状構造があり、銀河の外周にはリング構造を見ることができます。撮像条件が悪く細部がさっぱりでした、来シーズン再挑戦することとしましょう。

 

 

 

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NGC 1964(銀河・うさぎ座)


NGC 1964 (銀河), 光度:10.8mag, 直径:5,6′ x 1.8′, 分類:SAB
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/12/22, -1℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 1964 視野角:約11′ x 07’ ↑N

地球からの距離約6,500万光年の距離にあり中心部には超大型ブラックホールの存在が示唆されている銀河です。NGC 1964グループという銀河グループを形成しています。

データ的には立派な銀河なのですが、撮像時間帯この方角はシンチレーション(大気の揺らぎ)の状態が最悪だったようで、冴えない画像です。長焦点で撮像する系外星雲(表面輝度の高いもの)は、空の透明度よりシンチレーションの方が強く影響します。

 

 

 

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NGC 2438(惑星状星雲・とも座)


NGC 2438(惑星状星雲), 光度:10.8mag, 直径: 1.3′, 分類:PN
BKP300(1500mm f5), Pentax Q, ISO1600, 30s x 10, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/03/25, 1℃, 東御市・観測所 ↑N

とも座にある惑星状星雲、散開星団M46の中にありますが固有運動の方向が異なるため散開星団とは関連しないとされています。一般に惑星状星雲は太陽の1から8倍程度の主系列星が40億年以上の時間経過をかけて形成されます。

しかし、散開星団は重力的な結合は弱くその存在期間は1000万年程度、例外的な条件下でも1億年程度しか存在せず分散してしまいます。そのような理由からも惑星状星雲が散開星団の真のメンバーである可能性はほとんどありません。

この惑星状星雲、実は二重のハロ構造を持っていてさらに外側に非常に淡い外周部があります、また、ハッブルで発見されたカラバッシュ星雲と呼ばれる超音速ショックフロントが作り出した構造もあります。次シーズンはそれらの確認に挑戦してみたいものです。

Pentax Qでの撮影、以前starwatchmanさんに教えてもらった、連続撮影でリモコン操作の方法で撮影。ずいぶん楽ちんになりました。

 

 

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NGC 1514(惑星状星雲・おうし座)


NGC 1514 (惑星状星雲), 光度:10.9mag, 直径: 2.2′, 分類:PN
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/20, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 1514 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 1514はおうし座にある惑星状星雲です。赤外線で見ると可視光では全く見えないリング構造がくっきりと見えてきます。中心星は近接した二重星でこの二重星の降着円盤から爆発噴出した塵がかつて星が収縮した際に放出したガスと衝突して形成されていると考えられています。

 

 

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石垣島・西表島・竹富島(2018年6月)

*石垣島滞在3日目、午後から時間が空いたので離島ターミナル近くにあるバスターミナルから出ている半日バスツアー(午後2時〜17時30分、東バス、3200円)に参加。空いた時間で効率よく見て回るのはバスツアーが安くて便利でした。

*石垣島滞在4日目、西表島、竹富島と回りましたが、大雨でした。(>_<) 西表島のトレッキング、カヌーツアーに行きたかったのですが大雨だったので、西表島、由布島、竹富島を回る日帰りお気軽観光ルートに変更しました。(八重山観光フェリー、13,700円)大雨でバスの窓からの景色も、マングローブクルーズ船からの景色も見えません。悲しい。

 

 

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フルスト原遺跡とウタキ(御嶽)(沖縄県石垣市・2018年6月訪問)


彗星会議に出席するため石垣島に行きました。あまり訪れる機会もないだろう場所なので空いた時間を使って遺跡見学もしようと、事前に調べておいたフルスト原遺跡を訪問しました。

フルスト原遺跡は、沖縄県石垣市大浜にあるグスク(城)遺跡で年代的には14〜16世紀の中世城郭遺跡ということになるのでしょう。遺跡までは石垣市の中心街のホテルからタクシーで行きました(1300円)、運転手さんも10年ぶりに訪れる場所だそうで最初に行った運転手さん記憶の場所は民間会社の敷地の中のような場所(実はここで正解だった)でしたので途中の案内板にあった北入口に向かいました。途中史跡碑を発見したので石碑からは近かろうと思い、そこでタクシーを降りて歩いて行くこととしました。


石碑の裏にはぽっかりと横穴が開いていて、まさかここが遺跡入り口?あとで調べたらこの横穴は旧海軍飛行場の端にあたるこの場所で空爆から逃れるために掘られた防空壕とのことでした。この穴は格納庫として利用されていたとのこと。(旧海軍厚木基地と同じですな。)

ここには遺跡への案内板もなく多分この石碑の裏山に遺跡はあるはずなのですが、全く道はありません。いたしかたなく川沿いの来た道を戻って南側の入り口を探しました。


遺跡は写真のような珊瑚起源の石灰岩段丘(およそ高さ20m)の上にあります。この段丘の上に出たのですが南側入り口が全くわからず、迂回して北側入り口に向かうこととします。


入り口に向かう道周辺には石垣牛を飼う牛舎がたくさんあります。


結局遺跡の周囲を2/3周歩いて、40分かけてようやく北側入り口に到達しました。この道が昼なお暗い密林の道、カラスの集団が後を追うようについてくるのでとっても不気味です。太平洋戦争中は軍用飛行機を移動するための通路だったそうです。


看板にはこの先の広場に遺跡ありとのこと、で、10分ほどでそれらしい場所に出たのですが、雑草が生い茂りヒルもハブもいる場所なのでとても近寄ることができません!ここは諦めて先に進みます。


おーありましたがな、広い広場と遺跡が!珊瑚起源の石灰岩を積み上げた屋敷囲いの石垣が点在しています。15基の石塁遺構が発見されていますが、第二次大戦中この遺跡の石垣は隣接する海軍飛行場補修のために利用されたそうで、石垣は平成に入ってから復元されたものです。


標高20m前後の丘陵上に築かれた14世紀前半から16世紀にかけての広さ約12haの集落遺跡。石塁遺構が連結していて沖縄本島で見られるグスク構造に類似していますが、近年の発掘研究からは城郭としての機能よりも集落としての要素が強いとされているそうです。


14世紀に始まり15世紀に最盛期を向かえ16世紀初頭に突然放棄されるこの遺跡は、古くからオヤケアカハチの居城跡であると言い伝えられてきました。石垣の豪族オヤケアカハチ(オヤケとアカハチ兄弟かもしれない)は、1500年に当時中央集権化を進めていた琉球王国に反乱を起こします。


3000名の王府軍が送られ、オヤケアカハチの反乱は鎮圧されます。琉球王国の史書・球陽にはオヤケアカハチが「嶮岨を負い、大海に面して」陣を構えたことが記録されています。上の写真のように遺跡は宮良湾を望む高台にありその活動期間からも、まず間違いなくオヤケアカハチの城郭に囲まれた集落であっただろうと想像します。


遺跡南側出口付近。この写真の奥が旧石垣島空港、旧海軍石垣島空港です。今回は遺跡への入り口がさっぱりわからず迷いまくりました。しかしそのおかげで良いものも見つけることができました。


ゆうなの花、海岸近くにたくさん自生していて今が咲き始めの時期だそうです。


実から花が咲いている??たくさん円形の緑色の実?がついていました。少し調べましたが木の名前はわかりませんでした。


迷って遺跡の段丘下の道を歩いている時、鳥居のある小さな森が並んで2つ見えてきました。本州なら古墳かな?というところ何か遺跡と関連するものかもしれません、迷いついでに近寄って見学してみます。


ウタキ(御嶽)でした。八重山ではオンと発音するとのこと。これは大城御嶽(ウフスクオン)フルスト原遺跡のふもとにあります。ウタキ(御嶽)は、ノロ(巫女)が神託を受ける神聖な場所なので村人以外、特に男は進入禁止。鳥居は明治の皇化政策のためで、沖縄本島では撤去したものが多いそうですが、八重山は多くでそのまま残っているそうです。このウタキのすぐ隣には潤水御嶽(ミズオン)があり、市街地の大浜地区にある崎原御嶽(崎原オン)まで、歩いて15分ほどの間に6カ所のウタキ(御嶽)があります。


1500年のオヤケアカハチの反乱鎮圧後、フルスト原遺跡の街は放棄されます。琉球王朝による厳しい処分が行われていますから反乱を起こした住民は追放に近い処分をうけたのでしょう。その後、現在の大浜地区を中心に沿岸部に大浜村ができ人口も1300名ほどの人が居住していました。

しかし、1771年明和の大津波が押し寄せ、この地域は壊滅的被害を受け数十人しか生き残らなかったと記録されています。再びほぼ無人となったこの地域を復興するために琉球王朝は波照間島の長石村の村民を村ごと強制移住させます。移住させられた人々は故郷の神を分神してフルスト原台地の上に祀りました(大石御嶽)。もともとあったウタキ(御嶽)もすべてフルスト原台地の上に移転し津波被害を避けられるようにしたようです。

徐々に村が復興するとともに生活には不便な台地の上から便利な段丘下の沿岸部に再び居住地が増えるようになり、フルスト原台地の上に移転していた御嶽は旧跡の地にすべて戻されました。(時期は異なるようですが)

第二次大戦中は石垣島では地上戦は無かったものの山中に疎開させられ、多くの人がマラリアで命を落としたそうです。

1500年以前に住んでいた人たちの御嶽(クルセオン、サキバルオン)明和の大津波までに住んでいた人たちの御嶽(ミズオン、ウフスクオン)強制移住で来た人たちの御嶽(大石御嶽)とそれぞれの御嶽が引き継いだ人々によって残されたことがこの狭い場所に6カ所もの御嶽が現存する原因のようです。

明和の津波はこの地域では20-30mの高さだったようです、フルスト原の台地は標高25m前後もしかしたらフルスト原遺跡の街は、数百年周期で繰り返す津波の伝承を意識して作られた街だったのかもしれません。

フルスト原遺跡を巡って、戦争と災害、これを避けられれば明るい未来が待っているのだということ、人は忘れるから歴史から知り学ぶことが大切だなと改めて思ったのでした。


ホウオウボク(たぶん)の赤い花が印象的でした。

フルスト原遺跡、オヤケアカハチの乱についてはネット上に詳しい解説がたくさんありますので、興味のわいた方は、そちらも参考にしてみて下さい。

 

 

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