NGC 6814(銀河・わし座)


NGC 6814 (銀河), 光度:11.2mag, 直径:3′ x 2.8′, 分類:SBbc
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 22, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, +12℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

 


NGC 6814 視野角:約11′ x 07’ ↑N
夏の夜空にはめずらしい大型で明るい銀河です。わし座にありますが南に低いいて座との境界に近い位置にあり4度南にはNGC 6822(バーナードの銀河)があります。見かけの形状分類はSBbc, SABなどありますが今は細かい分類はあまり意味がないので腕のはっきりした渦状銀河とだけ覚えておけばよいでしょう。

この銀河は非常に明るい核を持つセイファート銀河で、分類としてはこちらの方が重要です。タイプ1とタイプ2の中間タイプ1.5に分類されていて電波強度が大きく変化するX線源でもあります。非常に明るい核の中心には超大型ブラックホールとそれを取り巻く降着円盤の存在が予測されていますが、輝線で輝く原因については様々な意見があり決着がついているわけではありません。

 

 

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NGC 6813(散光星雲・こぎつね座)


NGC 6813( 散光星雲), 光度:N/A, 直径:3′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルターなし, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23 +14℃, 東御市・観測所
視野角: 80′ x 50′  ↑N

こぎつね座、白鳥座との境界近くにある小さいが明るい散光(輝線)星雲です。NGCナンバーが付いていて1863年にドイツの天文学者アルバート・マースによって発見されているので、無名ではなかったはずですがシャープレスのSh 2カタログには収録されていません。小さくて丸い星雲はモノクロの天体乾板を目視検査する方法では見落としやすかったのかもしれません。(大きすぎても時々見落とされているようですが)

 

 

 

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ふたご座流星群2017 火球 2017年12月14日00時22分

2017年12月14日 00時22分ごろ、ふたご座流星群の火球が出現しました。明るい流星で、-6等ぐらいでしょうか。久々に大物双子群を捕らえられました。

 

 

 

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NGC 6675, 6685, 6686(銀河・こと座)


NGC 6675 (銀河), 光度:12.5mag, 直径:1.8′ x 1.3′, 分類:Sbc
NGC 6685 (銀河), 光度:13.4mag, 直径:1.1′ x 54″, 分類:E-S0
NGC 6686 (銀河), 光度:14.7mag, 直径:54″ x 48″, 分類:C
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23, +14℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

 


NGC 6675 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 6685と6686は近い距離にありグループを形成しています。NGC 6675はこの2つの銀河より地球から見てかなり手前にあり単独の銀河です。

 

 

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NGC 6646, IC 1288, IC 1289(銀河・こと座)


NGC 6646 (銀河), 光度:12.6mag, 直径:1.6′ x 1.3′, 分類:Sa
IC 1288      (銀河), 光度:13.4mag, 直径:1.1′ x 0.7′, 分類:SBa
IC 1289      (銀河), 光度:15.0mag, 直径:42″ x 18″, 分類:S
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23, +14℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

こと座は白鳥座の天の川近傍にありますが小さいながらいくつかの銀河を見ることができます。


NGC 6646 視野角:約11′ x 07’ ↑N
一見楕円銀河に見えますが、詳しく見ると長ーい腕が外周を取り巻く渦状銀河です。IC 1288, IC 1289を含む3つの銀河は、実際にも近い距離にあり銀河グループを形成しています。


IC 1288 視野角:約11′ x 07’ ↑N

 

 

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NGC 6587(銀河・ヘラクレス座)


NGC 6587 (銀河), 光度:12.9mag, 直径:1.3′ x 1.1′, 分類:E/SB0
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23, +14℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 6587 視野角:約11′ x 07’ ↑N
周囲には暗い小さな銀河が多数あり、グループを形成しているものと思われます。

 

 

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NGC 6548, 6549(銀河・ヘラクレス座)


NGC 6548 (銀河), 光度:11.7mag, 直径:2.8′ x 2.9′, 分類:SB0
NGC 6549 (銀河), 光度:13.7mag, 直径:1.4′ x 24″, 分類:Sbc
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23, +14℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 6548, NGC 6549 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC6548は、SB0 棒状レンズ状銀河に分類されています。NGC 6549と接近して見えていますが、赤方偏位の値が1桁違う(6549の方が倍近く遠い)ので物理的なペアではないようです。

 

 

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NGC 6500, 6501, 6490, 6495(銀河・ヘラクレス座)


NGC 6490 (銀河), 光度:13.5mag, 直径:1.0′ x 48″, 分類:E-S0
NGC 6495 (銀河), 光度:12.2mag, 直径:2.0′ x 1.8′, 分類:E1
NGC 6500 (銀河), 光度:12.2mag, 直径:2.2′ x 1.6′, 分類:Sab
NGC 6501 (銀河), 光度:12.0mag, 直径:1.8′ x 1.6′, 分類:S0-a
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23, +14℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 6500, NGC 6501 視野角:約11′ x 07’ ↑N
2つの銀河は数万パーセク離れていますが物理的にペアを組んでいる銀河です。6500はライナータイプの活性銀河核をもった銀河、6501は通常の銀河のようですが外観からはその違いはさっぱりわかりません。


NGC 6490, NGC 6495 視野角:約11′ x 07’ ↑N
地球からの距離はNGC6490は47万パーセク、NGC6495は49万パーセク。6500, 6501を含む銀河グループを形成しています。


 

 

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NGC 6375, 6379, 6389(銀河・ヘラクレス座)


NGC 6375 (銀河), 光度:13.9mag, 直径:1.6′ x 1.6′, 分類:E0
NGC 6379 (銀河), 光度:12.9mag, 直径:1.1′ x 1.0′, 分類:Sc
NGC 6389 (銀河), 光度:12.1mag, 直径:2.8′ x 1.9′, 分類:Sbc
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/23, +14℃, 東御市・観測所
視野角: 80′ x 50′  ↑N

ヘラクレス座は大きな星座ですが、有名なM13の他にはあまり明るい星雲星団がありません。銀河も数はありますが暗くて小さいものばかりです。


NGC 6375 視野角:約11′ x 07’ ↑N
南にあるPGC60383と物理的にペアを組んでいる銀河です。楕円銀河に分類されていますが、活性の高い銀河で2016ccuという超新星が発見されています。


NGC 6379 視野角:約11′ x 07’ ↑N


NGC 6389 視野角:約11′ x 07’ ↑N
こちらも活性の高い銀河らしく、2000Mという超新星が発見されています。

 

 

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パンスターズ彗星 (C/2016 R2) 2017/11/17


パンスターズ彗星(C/2016 R2)
BKP300 1500mm f5 反射, コマコレクターMPCC-MK3, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30秒 x 24枚 メトカーフ合成, 高橋NJP赤道儀, temmaPC, α-SGRIII, 観測所(長野県東御市) 2017/11/17 00h32m JST.

光度約11等でオリオン座にいます。しばらく11等の光度で来年の春まで観測しやすい位置を保持します。オリオン座のHII領域の中にいるので淡いHII領域が背景に写り込んでしまいました。

 

 

 

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IC 1396(Sh 2-131・散光星雲・ケフェウス座)


IC1396(Sh 2-131 散光星雲), 光度:3.5 mag, 直径:1.5°, 分類:II 3 m n –
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-IIフィルター
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/09/18  +14℃ 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

IC 1396は、ケフェウス座にある大きな散光星雲(HII領域)です。3度を越える広がりがあるため320mmでも全体は入り切りません。星雲の北側端にある明るい星はケフェウス座μ星、その星の色からガーネットスターと呼ばれる赤色巨星です。μ星は変光星でもあり半規則変光星(SRC型)の代表星でもあります。赤いIC1396星雲をこの赤い星が照らしているかのように見えますが残念ながら関連はありません。

IC1396は、星雲の中央部にあるCep OB2群のO型巨星HD 206267の強烈な紫外線で電離発光しています。星雲までの距離は約2500光年、μ星までの距離は約5000光年ありますから星雲はμ星よりだいぶ手前にあることになります。


IC1396(Sh 2-131 散光星雲)中央部 vdB 142  
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/09/18 +14℃, 東御市・観測所
視野角: 80′ x 50′  ↑N

星雲の中央部を見てみると、画面下寄りにある輝星がO型巨星HD 206267で、右にある複雑な形の星雲は象の鼻星雲(vdB142)と呼ばれるより星間雲が濃縮している場所です。像の鼻星雲の中には新しい生まれたての星が存在し、その光圧によって周囲の分子雲が吹き飛ばされ空洞化したと考えられています。吹き飛ばされた分子雲はHD 206267からの光で電離、圧縮されさらに濃縮されて空洞を縁取る壁のように見えているというのがこの星雲の正体です。

 

 

 

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Sh 2-65(散光星雲・わし座)


Sh 2-65(散光星雲), 光度:— mag, 直径:7′, 分類:E
B 104(暗黒星雲), 光度:— mag, 直径:16′ x 1′, 分類:5 Co –
B 110(暗黒星雲), 光度:— mag, 直径:11′ x 10′, 分類:6 Ir G –
B 111(暗黒星雲), 光度:— mag, 直径:120′, 分類:3 Ir –

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

 


Sh 2-65(散光星雲), 光度:— mag, 直径:7′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所
視野角: 80′ x 50′  ↑N

Sh 2-65は非常に淡くて小さい星雲で、かろうじて存在がわかる程度になってしまいました。むしろ周囲の暗黒星雲が見事でこの星域はそちらを楽しんだ方がよさそうです。

 

 

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Sh 2-60(散光星雲・たて座)


Sh 2-60(散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E
B 103(暗黒星雲), 光度:— mag, 直径:4′, 分類:6 Ir –
NGC 6683(散開星団), 光度:9.4 mag, 直径:3′, 分類:I2p –

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

 


Sh 2-60(散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所
視野角: 80′ x 50′  ↑N

 

 

 

 

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天体用・低分散スリット分光器を自作する

天体望遠鏡に接続して使う低分散の分光器を作りました。(愛光者7号と命名)
数年前スリットレスで使う分光フィルター、STAR ANALISER SA100を購入して超新星のスペクトルや流星スペクトル用に使ってみました。が、興味の向いていた彗星や星雲などの面光源の天体には使えないため、あまり使い込まないうちにお蔵入りしてしまいました。

スリット式分光器にすれば良いのですが、市販の分光器はどれも大きく価格も高く(30万円〜)小さな望遠鏡に取りつけて気軽に使えるものはありません。そこで、なるべく市販の部材を流用してできるだけ小型軽量になるよう自作してみることにしました。

コリメータレンズは望遠鏡のアイピース、グレーティングは透過型のSA100を使えば小型化できそうです。それに適した光学系を探してみました。等倍拡大撮影方式では結像レンズを省略できるのでよさそうでしたが、光路が長くなる、集光する光路の途中に分散素子を置かなければならないなどでボツ。結局オーソドックスなコリメート方式の光学系を採用しました。


分光器本体部分の概念断面図
Tリング(42mm P0.75)規格の延長筒やアクセサリーは手に入りやすいのでT規格の延長筒をベースにコリメータレンズ(アイピース)、スリット、グレーティングを組み込むよう配置しました。(図中の回転装置はグレーティング、フィルターボックスの前に取り付けるのが正解です、訂正します。)

*左:グレーティングはSA100では分散が足りないので、パットン社のSA200を購入しました。ポンドがだいぶ安くなっているので今はお買い得です。
*右:薄型のフィルターボックスにグレーティングを入れて、簡単に取り外しできるようにしておきます。0次光がはっきりしない対象を確認導入する時に便利です。フィルターボックスの前にあるT規格薄型回転装置スリットと分散方向が直角になるよう調整する時に使用します。
 
*スリット:スリットは自作して31.7mmのフィルター枠に入れました。
*0.3ミリ厚のアルミ板を円形に切り出したものを、さらに真っ二つに切ります。
切断面がなめらかになるように研磨します。400番ぐらいのヤスリから始めて、順次800番、1200番と番手を上げて行きます。切断面が△に近い形になるよう、2つの板を合わせた時にまったく隙間ができないように修正しながら研磨します。
*研磨した2枚の半円形アルミ板をフィルター枠にセットして、かしめリングで軽く止めます。2枚の板の隙間に目標のスリットサイズに近い厚さのポリ袋片を挟みます。板がポリ袋片を挟んだ状態でぴったり隙間なく合わさるように針先などで動かして調整し、かしめリングを絞めます。
*最も薄いレジ袋は厚さ0.02mm=20μmなのでこれを重ねて目標の厚さに合わせて使うと便利です。
*スケール入り顕微鏡でスリットの幅を確認します。
*この方法で40μmのスリットを作ることができました。
*80μ+200μの2段式スリットを作成して試験中。
コリメータレンズ:おまけでもらった無名PL40mmレンズを流用しました。レンズがT延長筒の中に収まるように外形の近いアルミパイプを削ってスペーサーとして組み込みました。アルミのパイプを少量でも好きなサイズで切り売りしてくれるネットショップが便利でした。

 

撮像試験
恒星のスペクトル(ベガ)


Celestron Nexstar 6SE + Meade f5 reduser (825mm f5.5), Sony a7s(改造)、自作分光器(愛光者7号)、ISO12800, 5s x 6, 2017/11/11  神奈川県大和市・自宅ベランダ

自宅で、撮像したので光害(蛍光灯)の水銀輝線が強烈。スリットと分散方向を直角に調整するのを忘れてスペクトルが曲がってしまってます。スペクトルに幅をつけるため、ピントをぼかして撮像してます。

惑星状星雲のスペクトル NGC7662(青い雪玉星雲)

BKP300(1500mm f5), Sony a7s(改造)、自作分光器(愛光者7号)、ISO25600, 30s x 12, 2017/11/19  長野県東御市・観測所

明るい惑星状星雲だと上手く分散してくれます(スリット幅40μm)。惑星状星雲の色の違いは、青い惑星状星雲はHβとHeの輝線(青)が強く、赤い惑星状星雲はHαが強いためということが一目瞭然でわかります。NGC7662星雲の色はHe II の強い青輝線があるために全体的に青ぽっく見える(写る)ということがわかりました。

これを、分析ソフトR-specにかけてみると波長別の強度がグラフ化されます。カメラの分光感度特性を補正してやれば、それぞれの輝線の相対的な強度を算出することも可能です。

恒星や、惑星状星雲では使えそうなことがわかりました。しかし、彗星や散光星雲では向けてはみたものの、まずスリットへの導入が大変困難。たとえ、入れられてもまったく感度不足で真っ暗な画像が撮れただけという状態でした。

現在、複数のスリット幅を持つスリットプレート作成、大きな導入スリット、フィルターホイールでスリット交換、などの改良対策を実験中です。

参考サイト:
日本 菅原氏のブログサイト、反射グレーティングを使用した本格的な分光器の製作、撮像後の整約処理、など、必読、ベテラン彗星観測者のサイトです。 https://dustycomet1234.wordpress.com/

英国 Robinさんによる、透過グレーティングSA100, SA200を使用した様々な試みがあり、初心者にもわかりやすく参考になります。http://www.threehillsobservatory.co.uk/astro/astro.htm

フランス Christian Buil氏 分光器に関してはこの方を避けては通れないでしょう。主なタイプの分光器が網羅されています。自作するための基礎的なデータもたくさん。http://astrosurf.com/buil/spectrographs.htm

 

 

 

 

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紫金山第一彗星(62P)2017/11/17

紫金山第一彗星(62P)
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II, ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, トリミング, メトカーフ合成, 2017/11/17  -4℃ 東御市・観測所

1965年に中国紫金山天文台で発見された彗星。周期約7年で8回目の回帰、前回は観測されていないため久々に観測できる条件の良い回帰となりました。11等ぐらいだと思いますが小さいながら中央集光のはっきりしたコマが見えています。


紫金山第一彗星(62P)のノンスリットスペクトル
BKP300(1500mm f5), Sony a7s(改造)、自作分光器(愛光者7号)、ISO25600, 30s x 27, メトカーフ合成, 2017/11/17  長野県東御市・観測所

自作分光器(愛光者7号を)向けてみましたが、スリットビュワーが無いのとグレーティングは固定としたため0次光が見えない対象はスリット上に導入するのは事実上不可能でした。たとえ導入できたとしても40μmのスリットは光量の損失が大きくて淡く拡散した対象はことごとく露出不足(まったく写らない)でしたのでスリットの幅と形状を変更して諸々改良する必要があることがわかりました。

そこでやむなく紫金山第一彗星は、スリットレスで分光してみました。点光源でない彗星は色の分解能が大幅に落ちるはずですがいたしかたありません。結果、メトカーフ合成して彗星を点像にしてやるとスペクトルもはっきりしてきました。この画像を分析してみます。

R-Specによる分析
波長のプロファイルは上の通りです。うーん、C(炭素)の輝線があるような?ないような?

 

 

 

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NGC 2392(エスキモー星雲・惑星状星雲・ふたご座・スペクトル)


NGC2392(エスキモー星雲・惑星状星雲) 8.6mag 47″
1500mm f5, Pentax Q, ISO1600, 30s x 4, TS 160JP, temmaPC 50%拡大 2015/12/09

可視光で撮影すると毛皮のフードを被ったエスキモーの顔に見える、ということで命名された星雲です。発見者ハーシェルの分類では惑星状星雲に分類されています。太陽ほどの恒星が進化の末期を迎え、赤色巨星の時に外部に放出し取り残されたガスを、収縮して白色矮星になりかけている中心星の強い紫外線で電離発光させている姿です。

この手の惑星状星雲の進化は非常に早いようで、この星雲も形成し始めてから約1万年しかたっていません。我々の観測できる惑星状星雲が様々な形態であるのは、その時間進化が非常に早いのも要因の一つでしょう。

分光器を向けてもう少し詳しく見てみましょう。

NGC 2392のスペクトルと分析


NGC2392(エスキモー星雲・惑星状星雲)のスペクトル
BKP300(1500mm f5), Sony a7s(改造)、自作分光器(愛光者7号)、ISO25600, 30s x 12, 2017/11/19   長野県東御市・観測所

まずは、スリットを入れずに分光してみます。
NGC2392のスペクトル画像は、くし刺のお団子のような形に写りました。中心星は連続光で、星雲は星雲輝線で光っているのでこのような形になるわけです。詳しく見てみると赤い色の画像(主にHαの輝線でしょう)から、エスキモーのフードの赤は偏在してあるHα輝線で放射状であることがわかります。

緑の輝線(OIIIとHβ)が最も強くこの星雲が緑に見える主因です。OIIIは球形に一様な強さで分布していて偏りがないこと、複数の弱い青い成分も存在することがわかります。

次にスリット(約40μm)を入れて分光してみます。
限定された部分のみ光を通過させることで波長の分解能が上がり波長を特定しやすくなります。この画像を分析ソフトにかけます。


NGC2392星雲部分 生データの解析グラフ
星雲部分のスペクトル画像を分析してみます。2本のOIIIとHβの緑色の強度が圧倒的に強いことがわかります。青い色ではHγ、Hδ、そしてHe IIがあることがわかりました。He(ヘリウム)はM42の観測の時にはまったく存在しませんでした。生まれたての分子雲の中にある散光星雲と進化の末期にある惑星状星雲の成分の違いがわかります。

NGC2392中心星付近のスペクトル
中心星だけを輝線の光を引いてみてみます。白色矮性になりかけの恒星の色はF型星に近いように見えます。中心に見えている恒星状の部分は、中心星とその周囲にある殻構造の高温なガスのはずです。

 

 

 

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大火球 2017年11月21日21時29分

2017年11月21日 21時29分ごろ、愛媛県上空にしし座群の大火球が飛びました。爆発を繰り返したようで半月ほどもの明るさのある大物だったようです。映像は長野県東御市の観測所カメラです。(訂正:詳しい観測分析で輻射点は、おうし座で散在流星ということがわかりました。訂正します。)

 

 

 

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M42(オリオン座大星雲)の自作分光器を使った低分散スペクトル


fig. 1  M42(オリオン座大星雲)のスペクトル
Celestron Nexstar 6SE + Meade f5 reduser (825mm f5.5), Sony a7s(改造)、自作分光器(愛光者7号)、ISO12800, 5s x 6, 2017/11/11   神奈川県大和市・自宅ベランダ

望遠鏡に取り付けるスリット式低分散分光器を自作しました。愛称は愛光者7号です。これの試験と調整を自宅で行いました。fig. 1の上の画像はスリットを外した状態での画像です。恒星は点像なのでノンスリットでも分光観測ができますが、面光源の天体(星雲や彗星)はスペクトルが重なってしまうのでスリット(幅10μm〜100μmぐらい)が必要となります。

fig. 1の下の画像はスリットを入れて撮像したスペクトルです。スリットで限定された部分だけを観測できるようになりM42が輝線で光っていることがわかります。スリットも自作でスリット幅は40μm、この画像から5000Å付近でだいたい40Åぐらいの解像力があるようです。


fig. 2 生データの解析グラフ
画像をスペクトル分析ソフトにかけると画像中の輝線の波長と強度がわかります。カメラの分光感度特性を補正する前の生データです。M42の中心部ではOIIIやHβの輝線がHαより優勢であることがわかります。

こうやって分光してみると、普通に撮った写真より天体からの情報量が飛躍的に増えます。低分散分光器(愛光者7号)の製作記事はそのうちまとめてこのブログに載せようと思います。

 

 

 

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NGC6888付近(Sh 2-105・散光星雲・はくちょう座)


NGC6888(Sh 2-105・散光星雲), 光度:— mag, 直径:18′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-IIフィルター
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/09/18  +14℃ 東御市・観測所
視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)

NGC6888は、中心にあるウォルフライエ星WR136からの強烈な恒星風がかつて周囲に放出された物質を電離させ衝撃波を発生しています。その結果、分子雲中の超新星残骸のような衝撃波による殻構造とフィラメント構造を生んでいると考えられています。WR136はやがてその進化の最終段階を迎え超新星爆発を起こしさらに強烈な衝撃波で周囲の物質を吹き飛ばすこととなるはずです。

はくちょう座のこの領域、NGC6888周辺には、様々な散光星雲や暗黒星雲がとりまいていることが広角カメラで撮影するとよくわかります。

 

 

 

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NGC 6822(バーナードの銀河・銀河・いて座)


NGC 6822(銀河・いて座), 光度:8.7mag, 大きさ:15.4′ x 14.2′, 分類:IBm
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

NGC 6822はいて座にある銀河で、距離約150万光年にある局部銀河群に所属する銀河です。この銀河の北側にあるハッブルVと呼ばれている直径200光年のV字状の星雲の中では活発に星が誕生しており我々の小さな望遠鏡でもはっきりとその存在を見ることができます。この銀河も ローエルアマチュア研究イニシアチブ (LARI)の一部として、アマチュアとプロの天文学者の共同作業による研究が行われています。このような研究が行われているアメリカのプロの懐の深さ、アマチュアの意識の高さにはやはり感心します。

 

 

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Sh 2-119(散光星雲・はくちょう座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-119(散光星雲), 光度:— mag, 直径:160′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-IIフィルター
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/09/18  +14℃ 東御市・観測所

Sh 2-119は、はくちょう座の北アメリカ星雲のすぐ東側にあります。この星雲はおそらくケフェウスOB2群から吹き飛ばされてきたO型の放浪星68 Cygによって電離発光しているHII領域です。大きく明るい星雲なのですが、お隣の北アメリカ星雲(NGC7000)の陰に隠れて目立たない存在です。

Sh 2-119(散光星雲・はくちょう座)(2017年1月17日投稿)

sh2-119-1611-a7s
視野角:84′ x 54’↑N
Sh 2-119(散光星雲), –mag,  2.7°, E
BKP300 1500mm f5, MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造), フルサイズ
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII,  2016/11/03, 東御市・観測所

この星雲は、はくちょう座の北アメリカ星雲の東側に広がる散光星雲です。大きさが約3°ありますので、30cm望遠鏡の視野の中には収まりきりません。後日、短い焦点距離で再撮影したいと思います。

 

 

 

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Sh 2-9, M4, α Sco 付近 (さそり座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-9(散光星雲), 光度:— mag, 直径:80′, 分類:E
M4 (NGC 6121, 球状星団),  光度:5.4 mag, 直径:36′, 分類:IX
NGC6144 (球状星団),  光度:9.0 mag, 直径:7.4′, 分類:IX

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所

さそり座のα星アンタレス付近です。青、黄色、赤の散光星雲が入り乱れる中に球状星団M4, NGC6144がある天体写真マニアの方にはおなじみの領域でしょう。

 

 

 

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Sh 2-57, 58, 59(散光星雲・たて座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-57(散光星雲), 光度:— mag, 直径:2′, 分類:E
Sh 2-58(散光星雲), 光度:— mag, 直径:8′, 分類:E
Sh 2-59(散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-57(散光星雲), 光度:— mag, 直径:2′, 分類:E
Sh 2-58(散光星雲), 光度:— mag, 直径:8′, 分類:E

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所

暗黒星雲が入り乱れる、たて座α星付近です。可視光では見所の多い場所ですがHII領域はあまり明るいものはありません。

 

 

 

 

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Sh 2-54(散光星雲・へび座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-54(散光星雲), 光度:— mag, 直径:140′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-54(散光星雲), 光度:— mag, 直径:140′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所

Sh 2-54はこの付近のシャープレスカタログの中ではM天体を除けば、とても明るく大きな星雲です。星雲そのものについては昨年の投稿を参照してください。

IR改造カメラでは、Hα強調フィルターは対象に関係なくつけっぱなしで良い?
昨年も今年もIR改造カメラにフィルターなしで撮影しています。昨年の画像は現像時にバックのホワイトバランスをとっただけ、今年はコンポジット合成後にヒストグラムを見ながらRGB各色の山の形を調整して色をそれらしく調整しました。が、結果は苦労の割に報われません。

Hα強調フィルター(HEUIB-II)を使うと赤い星雲が強調されすぎて青が写らないと思いこんでいて対象によって付け替えていました。しかし不思議なことにPentaxもSonyもこのフィルターをつけるとカメラのオートホワイトバランスが使えて一般撮影ができるようになることには気がつきました。Hα付近を透過させその代わり可視光の赤をカットしているのでRGBのバランスが取れているかのようにカメラを騙せるようです。

ということは、青が写らないのではなく後処理で赤強調しすぎていただけ?・・・でした。フィルターをつけたほうがRGBのバランスが取れてそれらしい色を再現するのが楽な上に同時にHαの星雲が強調されます。フィルターなしの場合無理やり色バランスを取ろうとすると、赤の強度を落とす時に含まれているHαの成分も同時に落ちてしまいます。つまりフィルターは連続光のデータが必要な時以外ではつけっぱなしで問題ない、むしろそのほうが普通の写真では好都合ということなのでした。トホホなことに今ごろ気がつきました、過去は忘れて次回からはそうします。

Sh 2-54(散光星雲・へび座)(2016年9月6日投稿)

sh2-54-1606full
Sh 2-54(散光星雲・へび座)140’ E
BKP300 1500mm f5, MPCC-MK3,  Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 12, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII,  2016/06/26 東御市・観測所

シャープレスカタログ2の54番。中央の特に赤い部分を「卵」、周りに大きく広がる部分を巣に見立てて「鳥の巣星雲」。このへび座の領域には若い(500万歳ぐらい)青い星がたくさんあり ますが、これらの星は周りの赤い鳥の巣から生まれました。赤い巣の底にはNGC6604というまばらな星の集団があってこれらの星に照らされた分子雲(星 の素材)が電離して赤い星雲となっています。しかし、この星雲の「卵」の部分が特によく輝く理由はまだわかっていません。

 

 

 

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Sh 2-48, 49, 50(散光星雲・へび座・たて座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-48(散光星雲), 光度:— mag, 直径:10′, 分類:E
Sh 2-49(M16, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:90′, 分類:E
Sh 2-50(散光星雲), 光度:— mag, 直径:35′, 分類:E

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-48(散光星雲), 光度:— mag, 直径:10′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所

Sh 2-49は = M16 = NGC6611で散開星団NGC6611によって電離発光しているへび座OB1領域の一部です。Sh 2-48はM16のすぐ近傍でたて座とへび座の境界線をまたぐように存在していますが、M16とは異なるたて座の超大型分子雲の一部であろうとされています。Sh 2-50はデータ的には35’の大きさがありますが、実際には48より輝度は低く淡い存在です。

 

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Sh 2-46(散光星雲・へび座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-46(散光星雲), 光度:— mag, 直径:25′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-46(散光星雲), 光度:— mag, 直径:25′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所

Sh 2-46は明るいM16星雲から西に約3度ほどの位置にあります。星雲内にあるHD 165319というO型 runaway star によって励起されているものと思われます。

 

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Sh 2-44, 43, 42, 47(散光星雲・いて座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-42(散光星雲), 光度:— mag, 直径:3′, 分類:E
Sh 2-43(散光星雲), 光度:— mag, 直径:15′, 分類:E
Sh 2-44(散光星雲), 光度:— mag, 直径:60′, 分類:E
Sh 2-45(M17, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:60′, 分類:E
Sh 2-47(散光星雲), 光度:— mag, 直径:5′, 分類:E

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所

前出Sh 2-40からさらに夏の天の川を北上します。見事なM17スワン星雲のすぐ南西に淡いけれど大きなHII領域Sh 2-44があります。Sh 2-42, 43, 47 はいずれも淡くて小さな存在で320mmではなんとか判別できるかな?というところです。


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-44(散光星雲), 光度:— mag, 直径:60′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所

Sh 2-44は直径60分と大きなHII領域ですが、同じような大きさのM17に比べると非常に淡くて暗い存在です。

 

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Sh 2-40, 41, 39(散光星雲・いて座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-39(散光星雲), 光度:— mag, 直径:3′, 分類:E
Sh 2-40(散光星雲), 光度:— mag, 直径:15′, 分類:E
Sh 2-41(散光星雲), 光度:— mag, 直径:90′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19  +12℃ 東御市・観測所

前出Sh 2-35, 37 から2度ほど北の領域です。Sh 2-41はB93, B92暗黒星雲を取り囲むように存在する90’ほどの大きなHII領域ですが連続光の写真では天の川に埋もれてしまい判然としません。Sh 2-39はカタログデータでは3’となっていますが何故この場所で単独で命名されているのか疑問なくらい淡くて小さい存在です。2つともM24(散開星団)と重なっています。


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-40(散光星雲), 光度:— mag, 直径:15′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 20, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/06/19, 12℃, 東御市・観測所

Sh 2-40は天の川の淵にあるので形がわかりやすい星雲です。しかしあまり輝度は高くはないのでたっぷり露出しないと写ってくれません。

 

 

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Sh 2-35, 37(散光星雲・いて座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-35(散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E
Sh 2-37(IC 1283, IC 1284 散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/05/20  +15℃ 東御市・観測所


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-35(散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E
Sh 2-37(IC 1283, IC 1284 散光星雲), 光度:— mag, 直径:20′, 分類:E

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/05/20, 15℃, 東御市・観測所

Sh 2-35は天の川に埋もれてはっきりしませんがカタログ値(20’)よりはかなり大きな星雲です。星雲の色の対比が美しい場所です。

 

 

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Sh 2-29, 31, 32(散光星雲・いて座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-29(散光星雲), 光度:— mag, 直径:40′, 分類:E
Sh 2-31(IC 1275, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:08′, 分類:E
Sh 2-32(IC 1274, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:08′, 分類:E

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、フィルターなし
ISO3200, 90s x 8, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/05/21  +15℃ 東御市・観測所


視野角: 80′ x 50′  ↑N
Sh 2-29(散光星雲), 光度:— mag, 直径:40′, 分類:E
Sh 2-31(IC 1275, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:08′, 分類:E
NGC 6559(散光星雲), 光度:— mag, 直径:5′ x 4′, 分類:E?
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, フィルター無し, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 24, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/05/21, 15℃, 東御市・観測所

Sh 2-29は、いて座の天の川の畔にある大きな星雲ですが、近くにあるM8, M20の影に隠れて目立たない存在です。NGC 6559(反射星雲?)には不可視の赤外線星団の存在が報告されていますが周囲の星雲(sh 2-31, 32など)との関連ははっきりしていません。Sh 2-29の中心部はHβの強度が高いのか東側のNGC6559の三日月型Hα領域とは色が異なります。

 

 

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