ペルセウス座流星群2011・超長波(ELF,VLF)での観測

夏休みアンテナを持って移動しながら新潟・群馬・長野で観測、しかしこの間、夜間は雲が流れ不安定ですっきり晴れない日が続く。火球クラスは捕らえられず-2〜1等級の流星をいくつか捕らえるのみ。それでも微弱ながらほぼ100%の確率でVLF空電音を伴うことを確認。いくつか観測上の問題点もわかったし、まあまあの成果があったと思う。下に音付き動画データを上げておく、今回の空電音はいずれも非常に弱い物なので再生音量は大きめでないとわからないかもしれない。
画像と音(超長波)のデータリスト
☆2011/08/06 00h06m 神奈川・大和 流星の発光画像と関連すると思われる空電ノイズ
散在流星、はっきりしたプッツというノイズを伴う
☆2011/08/13 03h42m 新潟県・十日町 雲間に流れるPer群とパラパラと続く空電音
群流星、画面中央を流れるのは人工衛星、42m18sに画面右下の雲間に流れる。プツプツプツ・・・と続く空電音。この日極大予定だったが画面のような天気で安定せず残念。
☆2011/08/15 03h14m 長野県・東御市 弱い空電音を伴う群流星
標高1200mの山中なのでもっとも空の条件は良いはずなのだが、別荘地からインバーターと思われる強いノイズが一晩中入り空電音が分離しづらくなってしまった。この日はこの時間帯5個ほど確認したがいずれも光度、空電音ともに弱い物のみ。

結果と今後の課題
通常の流星の発する超長波は、非常に微弱
予想通り通常の流星からの電波は非常に微弱、スペクトル分析できるほどの強度とはなっていない。そのため雷空電、人工ノイズとの区別も今のところつけがたい。しかし通常の流星でも微弱ではあるが受信はできているのと、アンプのゲインにはまだ余裕があるので人工ノイズの影響をほとんど受けないような場所で受信すれば、分析可能なレベルまでもってはいけそうだ。
マンションの高層階ベランダは超長波の人工ノイズの影響を受けにくい。
意外な結果だが自宅マンションは人工ノイズの影響をあまり受けていなかった、自宅内のスイッチやエアコンのノイズはもちろん拾ってしまうが、隣家や密集する周辺住宅からの影響はほとんど受けない。唯一目の前の家のアマチュア無線がごくまれに混信するのみ。これは、市街地に張り巡らされた電柱と電線を見下ろす高さ(マンションの4階)にアンテナがあること、鉄筋コンクリート造りで電波の遮蔽度が高いため死角もあるがノイズも入りにくいためだと思われる。逆に意外にも成績が悪かった長野の観測所は、設置したアンテナの位置が低く地上高2mぐらい、まばらな周辺の別荘地には普段は人はいないが、この日は夏休みで人口密度が高かったためだろう夜半から強いインバーターと思われるノイズを朝まで拾っていた。ノイズの入っていなかった21時頃は非常に静かな状況で空電音の分離もよかったが運悪く?流星は捕らえられていない。新潟の実家では、アンテナを2階のベランダの高い位置に設置、周囲の人工ノイズの影響は若干あるが、そう強くは無い。もし神奈川の自宅が通常の戸建てだったら、ノイズだらけでまったく観測にはならなかっただろうと思われる。アンテナの高さも重要なポイントのようだ。

移動観測の必要性
通常の流星の発する空電電波は非常に弱いものなので、人家などノイズの発生源がまったくない場所で観測するのが望ましい。海外での超長波観測の様子を見ると、砂漠で数百メートルのアンテナを張って観測している。そこまではできないが、人工ノイズのない場所で、広い帯域での観測が重要と思われる。今回機材一式を持って移動したが、パソコンなどでAC100V供給が必要だった。海外での超長波での流星観測方法を見てみると、ボイスレコーダーで超長波とFROエコーを同時記録していたものを見かけた。これだと機材はすべてDC駆動することができる。高感度カメラは12Vで駆動しているのでポータブルもしくはカーバッテリーで電源供給でき、記録はDVカムコーダーを使えば、途中テープの交換は必要だが連続8時間ぐらいの録画ができる。録画した物を後日パソコンのキャプチャーソフトにかければ良いので移動機材にパソコンが必要なくなる。そんな方法で次回はノイズの影響を受けない場所での観測をやってみたい。

キャプチャーソフトの問題
Mac用のSecuritySpyという多分知る人も少ない監視カメラ用ソフトを流用しているが、感知感度とトリガーレベルが任意に設定できるのでなんとか使えている。しかし、満月だったり天候不安定で雲が流れるようなときは、このレベル調整が難しい!本来なら天候の変更に合わせて変えてやる必要があるが、運用上それはできない。今回、パソコンモニターを監視していたら、雲間のやや暗い流星はカメラが捕らえてもキャプチャーソフトが見逃していることが判明。自宅ではどうせ撮像できないので問題ないが空の条件の良いところではなんとももったいない。実はこのソフトウエアはPowerPCコードで書かれたソフトなので、最新のMac OSX 10.7 LionではPowerPCエミュレーション(ロゼッタ)がサポートされなくなったので動かない。つまり新しいMacにすると確実にこのソフト使えなくなる。サウンド解析ソフト、大判用フィルムスキャナ、AppleWorks(古いアップルの純正ソフト)など、動かなくなってしまうソフトウエアは数知れず・・・。だから今後新しいライオン印のマックに買い替える予定は無い、OSX Lion 発表と共に MobileMe、iDiskサービスも突然の打ち切り宣告で、レンタルサーバー、共有データサービスもあわてて引っ越ししなきゃならなかったりと、今回はやり過ぎじゃないかなー、Apple、ハードウエア周辺機器も含めると互換性はWindowsに乗り換えた方が高くなる。当面メインマシンはPowerPCG5を大事に使い続けるつもりだが、OSX Lionの互換性の無さと、キャプチャーソフトの問題もあるので流星キャプチャー回りはWindowsに乗り換えるべく、現在Windows PCを物色中。

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