Yashica – Mat

Yashica-Mat
第二次世界大戦後、ドイツは多くの国際特許を放棄させられた。カメラに関連する特許も多くは放棄させられたので、各国は特許を気にせずに二眼レフやライカコピーを生産することができるようになった。その恩恵を一番受けたのが同じ敗戦国の日本でたくさんのメーカーがローライのコピーを生産し販売した。ヤシカ(八州光学)はそんなメーカーの中から規模、技術で一歩抜きんでたメーカーだったが、6×6二眼レフに関してはひたすら忠実なローライコピーを作り続けた。Yashica-Matは、そんなヤシカ二眼レフシリーズ中の最高級機。

 

この個体は輸出されたものらしく輸出検査協会のPASSEDマークがついていた。状態は大変良く機械回りは異常は見あたらない。ただしレンズにカビが見えるのでクリーニングのため分解した。レンズボード面の貼り革を剥がすと定番通りレンズボードを外すための4つのネジが見える。ヤシカの貼り革は接着剤が悪くて剥がれないという記事を見たことがあるが、それは修理屋の再接着のしかたが悪かったんだろう、ドライヤーで少し暖めてやると綺麗に剥がれる。ただしこの個体もかつて1回は修理を受けたことがあるようで貼り革を剥がした跡がある。

 

分解しやすい、各部メッキ、ネジもほとんど劣化していない、ダイキャストの出来も大変良い。分解しやすいということは組立もしやすかったはず、60年代の製品になると部品の精度、品質ともに本家を凌駕し始めている。

 

4枚玉のLumaxer(国内向けはYashinon)レンズは、非常にシャープだ。階調も良く再現してくれる。少なくともローライのクセナーと同等かそれ以上の性能だと思うが、量産されたファミリー向け商品ということで二眼レフマニアにはあんまり評価されていないのは少々損な役回りだ。フィルムの巻き上げもローライとまったく同じ、下から上に巻き上げるのだが、初代Yashica44で上から下への巻き上げでフィルムの安定性を向上させる機構を完成しておきながらその機構をまったく他の機種に使うことがなかったのはなぜなのだろう。6×6の二眼レフではひたすらオーソドックスなローライコピーを作り続けたのは輸出が主流で輸出先の意向だったためかもしれない。

Lumaxer 80mm f3.5     1/125 f5.6 f5.6でも隅々まで切れの良い画像で文句なし。

Lumaxer 80mm f3.5     1/125 f8 無限遠のピントもシャープ

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