Sh 2-239(反射星雲・おうし座)ハービッグ・ハロー天体と分子雲の一生


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-239(反射星雲), 光度:– mag, 直径:5′, 分類:R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

Sh 2-239は、おうし座T-Tau星を囲む星雲NGC 1554(Sh 2-238)の南東3度ほどの位置にあり大きさも構造も大変よく似た反射星雲です。どちらの星雲も分子雲が凝縮を始め生まれたての若い星を内包(分子雲に阻まれて可視光では見えません)した暗黒星雲の中にあり、生まれたての星が極方向に降着円盤から噴出するジェットによって周囲の分子雲と衝突してできるハービッグ・ハロー天体が存在しています。Sh 2-239の最も明るい部分はHH 102というハービッグ・ハロー天体でもあります。


恒星が誕生する星雲の一生

1. 冷たい分子雲が収縮を始めやがて内部に原始星が生まれ、ハービッグ・ハロー天体などが発生するようになる。
(例:Sh 2-239, Sh 2-238)

2. 星からの輻射圧によって周囲の分子雲が吹き飛ばされ始め恒星の本体が可視光でも見えるようになる。星のごく近傍は周囲のガスを電離させるほど高温となり電離領域ができる。まだこの時点では周囲の大半のガスは電離しておらず恒星の光を反射する反射星雲として観測される。
(例:NGC 7023, アイリス星雲)

3. 次々と星の周囲のガスは電離され電離領域が膨張してHII領域が形成される。この間数百万年に渡って星団がこの中で誕生する。
(例:NGC 2337, バラ星雲)

4. 内部で生まれた高温の若い星からの輻射圧や寿命の短い大質量星の超新星爆発などによってやがてほとんどのHII領域のガスは吹き飛ばされてしまいHII領域は消滅する。
(例:プレアデス星団)

Sh 2-239や Sh 2-238などの分子雲が可視光で淡い雲状に観測されるのは、まだこの段階では周囲のガスは電離していないので、内部に多数発生しているであろう生まれたての星が発する光が、濃いとはいえ地球大気より遙かに希薄な分子雲によって拡散、減衰して透けて見えているのでは?と思います。これに関して色々調べたのですが正確な答えは残念ながらわかりませんでした。

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カテゴリー: NGC天体, 星空観望 タグ: , , , , パーマリンク

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  1. ピンバック: M45(プレアデス・スバル・散開星団・おうし座) | Orio Blog

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