Pancolar 50mm F1.8 (ZEISS JENA・M42・DDR)の結像テスト


旧東ドイツ、ZEISS JENA製。Praktica のM42マウントやエキザクタマウント用に作られた。1970年代製。ちなみにカメラのVLC2は、金属縦走りシャッター、開放測光、プリズム、ファインダースクリーン交換可能と高機能なカメラでした。

50年前のフィルム時代のレンズだって最近のデジカメは感度性能が劇的に上がっているから、絞れば昔のレンズも使えるかも?ということで、ガラクタ箱をガサガサしてみました、第二回は、ZEISS JENA のPancolar 50mm f1.8です。

このレンズは評判の良いレンズでした。カラーの抜けがよく、開放付近でも芯のある画像と柔らかいぼけ味がとてもきれいでした。さすが、本家ZEISSという製品で、カラーの色のりが好きでフィルム時代によく使ったレンズです。

<APS-Cサイズの四隅と中央部星像>
元画像、絞りF4, 中央部と四隅の400 x 277の星像、クリック拡大で等倍

*画像中心部はシャープです。色収差はほとんどわかりません。

*APS-C画面の80%くらいまで問題なく使用できる星像です。色収差もありません。

*ごく四隅は、非点収差で星像は急激に悪化して輝星では鳥が飛んだような形になりますがきわめて狭い範囲なので実害はほとんどありません。

<テストチャート画像>
上f4時と下f1.8開放の中央部から40%左までの画像

*驚くことにf1.8開放でも中心部は良好な結像状態です。f4まで絞ると中心部はあまり変わりませんが周辺部の良像範囲が広がり80%ほどが良像となります。

*子細に見ると画面中心部より、50パーセントほど離れた位置の方がやや解像度が高く80%を超えるあたりから崩れ始めごく四隅で大きく星像は崩れます。

<作例画像>
北アメリカ星雲あたり、Pancolar 50mm f1.8, 絞りF4, Pentax K5IIs(ノーマル), ISO3200, 90s x 4, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/11/15, +0℃, 東御市・観測所 adobe Lightroom で現像時に赤フリンジのみを除去、Photoshop で色調、コントラスト調整。

*F4では星像はシャープで色収差もほとんど無いのでAPS-Cサイズなら天体写真用にも十分使える優秀なレンズです。f1.8の開放時でも中心部は良い結像状態でポートレイトなどの撮影なら十分使えるでしょう。色収差が少ないからカラーの抜けがよく、開放付近でも高い解像度を維持していたので写真の仕上がりが良かった、フィルム時代に評判の良かった理由も理解できました。

*同時代のPentax SMC Takumar 50mmと比較すると収差の残し方が違うのが面白い。Pentaxは全画面の広い範囲で平均的に良像となるように、実際には絞って使うから1.8の開放はピント合わせで使うおまけ程度の性能でよし。Zeiss は周辺像を多少犠牲にしても画面の80%でより高解像度となればよし、1.8開放でも中央部はシャープな像にしておけば実用となるだろう、というところでしょうか。実用的にはこの時代は、ZEISS JENAのレンズの方に一日の長があったように思います。

 

 

 

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