NGC 4536, NGC 4533(銀河・おとめ座)


NGC 4536(銀河), 光度:10.6mag, 直径:7.6′ x 3.2′, 分類:Sc(dSc), z 0.00603
NGC 4533(銀河), 光度:13.8mag, 直径:2.1′ x 0.4′, 分類:Scd, z 0.00584
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, +8℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4536 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 4527の南30分の位置にある明るい渦状銀河です。地球からの距離は4500万光年〜7000万光年と資料により異なりはっきりしません。SN 1981bを利用した距離推定ではおとめ座銀河団には所属しない(おとめ座IIグループに所属する)とされていますが、Ia型超新星を使った距離測定の理論が揺らいできているので確定とは言いがたいです。

ド・ボークルールの形態分類では、SAB(rs)bc、弱い棒渦状(SAB)弱いリング(rs)緩やかな巻の渦状腕 bcということになっているようですが、なんでもありの上に棒もリングもはっきりしなくてしっくりきません。SIMBAD の分類Sc(dSc)崩れた腕の渦状銀河の方がわかりやすいと思います。

変形した青白い腕と赤みをおびた中心核の見た目からも予測できるように、爆発的に星形成を行っているスターバースト銀河であり、強いHII輝線が観測されるHII銀河です。爆発的な星形成を支えるためにはそれらの材料(ガス)の供給が必要ですが、その崩れた外観から過去に他の銀河と遭遇して獲得した可能性が考えられます。見かけの位置が近い同じスターバースト銀河であるNGC 4527がその相手かもしれません。


NGC 4533 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 4527 と4536の間にある銀河です。距離1億2000万光年とする資料もありましたが、赤方偏移の値からはどちらの銀河にもほど近い位置にあると思われます。4536の相互作用の相手はこの銀河の可能性もあります。

 

 

 

広告
カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4535(銀河・おとめ座)


NGC 4535(銀河), 光度:10.0mag, 直径:7.1′ x 5.0′, 分類:Sc(dSc), z 0.00653
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/04/13, +1℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4535 視野角:約20′ x 13’ ↑N

NGC 4535の地球からの距離は5400万光年です。この値はハッブル宇宙望遠鏡を用いてセファイド変光星の観測から決定したもので、周囲のおとめ座銀河団の距離と一致しておりこの銀河がおとめ座銀河団の一員であることが確定しました。

詳しい形態分類は、SAB(s)c、核を横切る棒構造(SAB)リングはなく(s)緩やかな巻の渦状腕 cということになります。ESO(ヨーロッパ南天文台)の一般向け解説では、「明確な棒構造がある」「アマチュアの小さな望遠鏡でも見える」と解説していますが、SIMBADではSc(dSc)となっています。確かに棒構造はあるように見えますが、典型的な棒渦状銀河と比較すると小さくはっきりしません。輝度の低いフェースオン銀河ですから小さな望遠鏡で肉眼で見つけるのもかなり困難な対象でしょう。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4527, IC 3474(銀河・おとめ座)


NGC 4527(銀河), 光度:10.5mag, 直径:6.2′ x 2.1′, 分類:Sb, z 0.00528
IC 3474(銀河), 光度:14.2mag, 直径:2.2′ x 0.3′, 分類:Scd, z 0.00499
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, +8℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4527 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4527の距離は赤方偏移の値からは9600万光年、非赤方偏移の測定からは4500万光年という値が出ていて確定していません。遠い方の値を採用するとおとめ座銀河団の外側のメンバーということになります。

初期の段階のスターバースト銀河でありペアを組む銀河ともされていて近傍約30’南にあるNGC4536とのペアだとは思いますが距離が確定していないので物理的にもペアを組んでいるのかどうかはわかりません。


IC 3474 視野角:約11′ x 07’ ↑N
画面右端に見える淡いエッジオンの銀河です。

おとめ座銀河団の中心から少し離れた場所で、画像も性質もはっきりしないレンズ状銀河、楕円銀河が少なくなりほっとする領域です。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4526, NGC 4518(銀河・おとめ座)


NGC 4526(銀河), 光度:9.3mag, 直径:7.0′ x 2.5′, 分類:S0, z 0.00272
NGC 4518(銀河), 光度:13.8mag, 直径:1.0′ x 0.4′, 分類:S0a, z 0.02184
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/04/13, +1℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4526 視野角:約20′ x 13’ ↑N
地球からの距離約5500万光年の距離にある明るいレンズ状銀河です。詳しい形態分類では、SAB(s)0で、小さな棒構造とリングのない渦状構造を持つレンズ状銀河ということになりますが、これも従来の分類では何でもありで悩ましい存在なのでしょう。

我々の小さな望遠鏡でもその中心部にはダストの円盤が作っているだろう眉毛のような黒い影がわかり、中心部を囲むハロが一様でなく亜鈴状に濃淡があることがわかります。この様子は、ハッブル宇宙望遠鏡の画像(下)を見ると明らかです。

例によって中心には超大型のブラックホールの存在が予見されていて、ダストの円盤は秒速250kmという超高速で回転しています。おとめ座銀河団に所属する銀河の1/4にはこのようなダストの円盤が存在しているのだろうとされています。

超新星はSN 1969EとSN 1994Dが発見されています。

HSTの画像は、こちら。中心だけを見るとまるでダストの円盤が発達した渦状銀河そのものです。


Photo Credit: ESA/Hubble & NASA, Acknowledgement: Judy Schmidt

 


NGC 4518 視野角:約11′ x 07’ ↑N
かなり遠方にある銀河で、周囲の銀河と小グループを形成しているように見えます。ライナータイプの活性銀河核を持つことが知られています。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4517(銀河・おとめ座)


NGC 4517(銀河), 光度:11.2mag, 直径:10.2′ x 1.7′, 分類:Sc, z 0.003788
NGC 4517A(銀河), 光度:12.5mag, 直径:4.0′ x 2.6′, 分類:Scd, z 0.005110
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, +8℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4517 視野角:約20′ x 13’ ↑N
地球からの距離約4000万光年の距離にあるエッジオンの銀河です。その大きさは天の川銀河とほぼ同じと推測されています。

この銀河のNGC番号は重複していて、NGC 4437と同じものです。NGC 4437のデータは西に正確に5分離れていますがそこには何もなく、観測コメントからNGC 4517の記載ミスによる二重登録と確定され1940年に訂正リストに掲載されました。しかしその訂正リストには、誤植のためにNGC4417と掲載されてしまっていて、後日再度訂正されました。間違いが間違いを呼んで正式な名前がなかなか決まらなかった少々不運な銀河です。


NGC 4517A 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4517の北側に見える淡いやや崩れた渦状銀河です。

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4473, NGC 4458, NGC 4461, NGC 4477, NGC 4449(銀河・かみのけ座・おとめ座)


NGC 4473(銀河), 光度:10.2mag, 直径:4.5′ x 2.5′, 分類:E/S0, z 0.00780
NGC 4458(銀河), 光度:12.9mag, 直径:1.7′ x 1.6′, 分類:E/S0, z 0.00252
NGC 4461(銀河), 光度:11.1mag, 直径:3.5′ x 1.4′, 分類:Sa, z 0.006418
NGC 4477(銀河), 光度:10.4mag, 直径:3.8′ x 3.5′, 分類:S0a, z 0.004490
NGC 4479(銀河), 光度:12.4mag, 直径:1.1′ x 0.7′, 分類:S0, z 0.00284
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 16=8分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/03/17, -6℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

画像はおとめ座とかみのけ座の境界付近で、大型なおとめ座銀河群の銀河が作る、連なる銀河マルカリアン銀河鎖を構成する銀河です。


NGC 4473 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC4473は、楕円銀河に分類されていてHSTの画像を見てもダスト円盤等の構造はありません。銀河の内側に2つの逆回転する恒星ディスクがあるので、かつてガスリッチな銀河と合併した可能性があります。


NGC 4461  視野角:約11′ x 07’ ↑N

この銀河は、おとめ座に所属し、お隣の銀河NGC 4458とペアで重力的な相互作用を受けたとされています。が、それにしては赤方偏移の値が大きく異なるのは気になります。形態分類はSaとSB0などに分類されていますが中間的な要素が多いようです。


NGC 4477 視野角:約11′ x 07’ ↑N

棒レンズ銀河(SB0)に分類しているものが多く、中心部は確かにそのように見えますが、外周に棒構造を取り囲むような二重のリングが見えているので単純にSB0とするのもあれなので(s)をつけているもの、よくわからないからS0としたものなど、悩ましい銀河です。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4459, NGC 4468, NGC 4474, NGC 4446, NGC 4447(銀河・かみのけ座)


NGC 4459(銀河), 光度:10.4mag, 直径:3.5′ x 2.7′, 分類:S0, z 0.003996
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 16=8分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/03/17, -6℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4459 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4459(銀河), 光度:10.4mag, 直径:3.5′ x 2.7′, 分類:S0, z 0.003996

一見古典的なレンズ状銀河のように見えますが、ライナータイプの活動銀河核を持ち超大型ブラックホールの存在が予測されています。ハッブル宇宙望遠鏡の画像から、その中心部にダストの多い渦状構造のディスクが見つかっています。(画像はこちら、https://en.wikipedia.org/wiki/File:NGC_4459_wikisky.jpg

次々とレンズ状銀河の中心部にダストの円盤が見つかってくると、レンズ状銀河の中心部には何かしらのダストによる構造があると考えた方が良さそうです。


NGC 4468(右),  4474(左) 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4468(銀河), 光度:12.8mag, 直径:1.4′ x 1.1′, 分類:S0a, z 0.00299
NGC 4474(銀河), 光度:11.5mag, 直径:2.4′ x 1.6′, 分類:S0,   z 0.00506

どちらもおとめ座銀河団に所属するレンズ状銀河です。


NGC 4446(右), 4447(左) 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4446(銀河), 光度:13.9mag, 直径:1.1′ x 9.9′, 分類:Sc, z 0.02438
NGC 4447(銀河), 光度:10.4mag, 直径:3.5′ x 2.7′, 分類:S0, z 0.02394

この2つの銀河はおとめ座銀河団に所属してはいるようですが、かなり遠方にある銀河のようです。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

イスラエル旅行記(テルアビブ〜ティベリア〜ナザレ)2018/08


<イスラエル>
イスラエルにツアー旅行で行きました。エルサレムと歴史遺跡、パレスチナ自治区の今も見てみたいということで、イスラエルだけを回る阪急交通社4泊7日のツアーで出かけてみました。

<成田から、香港経由テルアビブ キャセイパシフィック航空>
成田からの直行便は廃止されてしまったそうで、香港経由でおよそ17時間の空の旅です。経由地での乗り換えがある方が長旅では疲れなくて助かります。
初利用のキャセイパシフィック航空でしたが、食事は品切れで選べない(鶏肉カボチャあんかけ?なぞの味付けでまずし)、お茶のサービスは途中で打ち切る、人手不足?なのか乗務員はやたらテンパっていて怖い、次はできれば避けたい航空会社でした。

<テルアビブ・悪名高しペングリオン国際空港>
入出国の検査が厳しく、悪名高いペングリオン国際空港。まあ団体観光ツアーだから代表者の審査だけじゃないの?なんてことはなく、しっかり、訛りの強い英語で個々に尋問されます。お前は何回イスラエルに来たのか?と聞かれたらしいんだけど、7と答えてしまい、7回も何しにきてるんじゃ?いや7日間の観光旅行なんだよ!と10分ほどの尋問検査。厳しいです。

尋問が終わると、パスポートにバーコードが貼られ、顔写真付の青い名刺大の入国カードが渡されます。これは、免税手続きと出国の時に必要なので、大事にしまっておきます。出国の時はさらに厳しい審査がまっていて、赤い出国カードが渡されます。

パスポートにイスラエルの入出国スタンプがあると、周辺のアラブの国では入国できなくなる国があります。(サウジ、ヨルダン、レバノン、イラン、イラク、シリアなど)でも、今は上記のように入出国カードで代用してスタンプは押されないので問題はありません。


<テルアビブのシナゴーグ>
アレンビー(トルコ軍を破ったイギリスの将軍名)通りにあるシナゴーグはユダヤ人以外も安息日の礼拝に参加できます。日程表では車窓観光だったはずが、なぜか徒歩での旧市街観光となりゆっくり街を見ることができました。


<テルアビブの近代的な高層ビルと日系ラーメン屋さんの看板>
テルアビブは近代的な大都市でした。1900年から不毛の砂丘地帯にユダヤ系の人たちが土地を購入して街をつくったのだそうです。


<キオスク>
旧市街は1920年頃ポーランドから移住してきたユダヤ系の人たちの作った街なのでなんとなく東ヨーロッパの雰囲気があります。1920年代の建物はまだ人口急増の前で建物にゆとりがあるそうですが、老骨化のため現在は再開発で消滅しつつあるようです。


<バウハウス>
1930年代ドイツのバウハウス造形芸術学校のモダンデザインスタイルの住居。ナチスの迫害から逃れたユダヤ系ドイツ人たちによって作られました。30年代はヨーロッパから迫害で逃れてきた人たちで人口が急増し、多くの住居が必要となりシンプルなバウハウスはその需要にマッチしていたため多数作られ近年まで4千戸ほどの住居が残っていました。その町並みは「ホワイト・シティ」と呼ばれ、世界遺産に登録されています。
しかし、今は再開発ブームで次々とバウハウスは高級アパートに建て替えられていて、街の姿は変貌しています。上の家の右隣も再開発で高級アパートの建設中でした。


<ヤッフォの時計台>
ヤッフォは、今はテルアビブ市の一部になっている古い港町。どのくらい古いかというと紀元前15世紀にエジプトのトトメス三世が征服し、ラムセス二世が要塞化し、その時代の門が残っているというくらい古い。時計塔はオスマン・トルコのスルタン、アブデュル・ハミド2世が1906年に統治25周年を記念して建てたものだそうです。


<ヤッフォ・アンドロメダ姫の岩礁>
ヤッフォの旧市街中心部ケドゥーミーム広場のはずれからギリシャ神話でエチオピア王家アンドロメダ姫が生け贄にされそうになったとされる岩礁があります。神話の物語は知っていても実際にその生け贄の岩礁とされるものがあるとは知りませんでした。

解説板によると、アンドロメダ姫を食べようとした怪物はタコの怪物だったとか、これも初耳!クジラの怪物じゃないんですね。電池切れで写真が撮れず残念!トロイの遺跡が実在したように古代エチオピア王家もこの近くに実在したのかもしれません。

テルというのは丘のことですが、破壊された街(遺跡)の上に作られた街が何層にも重なってできる丘のことをテルと呼ぶのだそうです。この広場の丘も紀元前1万年頃からその支配者が変わる度に破壊されその上に街が作られることが繰り返されて丘ができているとのこと多数の民族が入れ替わって興亡を繰り返した地であることを実感できるお話しでした。ちなみにテルアビブのテルも同じ意味だそうです。(ガイド氏の解説より)

新約聖書に出てくる「皮なめしシモンの家」もここにありますが、ガイド曰く後の時代にこの辺だろうとされた場所であってペテロが泊まった建物が残っているわけではありません。とのこと、まあそうなんでしょうな。


<カイザリア遺跡>
ヤッフォからバスで北上して1時間ほどカイザリアの遺跡に来ました。ユダヤ王国のヘロデ王が作りローマ皇帝カエサルに敬意を表して「カイサリア」と名付けた街。円形劇場、闘技場、ヘロデ王の宮殿(ローマ総督府)などが非常に良い状態で残っています。


<カイザリア、十字軍時代の城壁>
1101年十字軍はここを占領して城壁を築きましたが、1265年にはイスラム軍に敗れ要塞は破壊され街は衰退してしまいました。


<カイザリア、ローマ時代の水道橋>
ヘロデ王が作ったカルメル山麓の泉から長さ約9Kmの高架式導水橋。まるで昨日まで使われていたかのような美しい遺跡。近くの国道脇には農業用灌漑に使われた導水橋もありました。


<アッコ、十字軍の地下都市>
アッコは、港町ハイファを経由してカイザリアから1時間半ぐらい、紀元前20世紀に街が作られその名がエジプトの呪詛文書にも記録されるという街。

旧約聖書では「カナン人が住み着いていた」、その後フェニキア人の街になり、紀元前3世紀プトレマイオス2世が街を拡張、紀元66-70年ローマ将軍ヴェスパスィアヌシュがユダヤ人反乱を抑えるために駐屯、1104年エルサレムを追われた十字軍が首府とする、1291年マムルーク王朝に十字軍はこの街で滅ぼされる、1775年オスマントルコの支配の下繁栄、1779年ナポレオンの攻撃を撃退、1919年英国委任統治下アッコの要塞は牢獄として使用される。

アッコの城壁で囲まれた地域が旧市街でイスラエル国籍を持つアラブ人の街。十字軍の地下都市遺跡はトルコ時代の要塞の地下から偶然発見されたもので十字軍の聖ヨハネ騎士団に属する建物であることがわかったとのこと。かつては地上にあったものが十字軍滅亡後、埋められその上に要塞が作られた遺跡の重層、テル構造。この下にもさらに別の遺跡が眠っている可能性が大きいでしょう。

十字軍関連の建物の特徴はクロスする柱構造で、アーチの中心に角度をつけ建物の大きさの自由度を持たせた構造となっているそうです。天上を見て角度のついたクロスの柱があれば十字軍時代のものと判断できるとのこと(ガイド氏解説より)。

遺跡見学の後はアッコから最初の宿泊地ガリラヤ湖畔のティベリアへに向かいました。(約1時間)


<ホテルのベランダから見たティベリアの街>
ティベリアのホテル「プリマガリル」は小さいけど手入れの行き届いた良いホテルでした。ベランダ付きの最上階(13F)のお部屋で眺望もなかなか、お隣には小さなスーパーがあってお買い物もとても便利でした。(安息日はお休みですが・・・)


<ガリラヤ湖の対岸は占領地ゴラン高原>
ガリラヤ湖の対岸はゴラン高原です。戦略的要衝の地で第三次中東戦争でイスラエルがシリアから奪い占領、併合を宣言した地。今は、イスラエル軍が駐屯するほか、入植も進みワイナリーもあるくらい安全(ガイド氏曰く)とのことですが、遠い将来かもしれませんが遺恨を残したまま占領を続けていればいつかまたアラブ勢力との戦いの地となることは間違いないでしょう。


<イスラエルの食事とワイン>
ホテル「プリマガリル」の食事はビュッフェでしたがとても品数が多くメイン、サラダそれぞれ20−30種あったでしょうか?味付けも日本人好みで満点です。ランチで立ち寄るレストランはいずれもそこそこ豪華?でした。経験から「ツアーの食事にうまいものなし」は今回は当てはまりませんでした。ただし、レストランで頼むイスラエル産ワインはとても美味しいのですが、グラスで8米ドルと少々高めでした。それと食物に対する戒律がユダヤ教にもイスラム教ほどではありませんが多少あります。(乳製品と肉は一緒に食べない、うろこの無い魚は食べないなど)

イスラエルではワインがたくさん作られています。1本10米ドルぐらいから赤ワインを主力にたくさんの種類があり、いずれも美味しくいただけるものでした。修道院メイドの少量生産品もありお土産には最適だと思います。


<イスラエルのスーパーと物価と通貨>
イスラエルの食糧自給率は90%、物価は日本よりやや高く消費税(食料品除く)17%、マクドナルドのセット品が1,000円くらい、所得税は30%、サラリーマンの年収が平均300万円くらい、車の輸入関税100%、庶民の暮らしはそんなに楽ではないとのこでした。

現地通貨の単位はシュケルで、1シュケル=30円ぐらい。ただし、ほとんどのお店で米ドルが基本的には使えます。もちろんカードも使えますから現地通貨を持つ必要はありませんでした。


<大きなスーパーの香辛料売り場>
ショッピングモールや大型スーパーもあります。米国系のお店が多いように思いますが、安息日(金曜の日没から土曜の日没まで)はすべての商店が営業してません。(アラブ系の一部の商店は営業してます。)スーパーでのお買い物は安息日を避けてしないといけません。


<山上の垂訓教会からの風景>
翌日はガリラヤ湖畔のキリスト聖地巡礼でした。どこの教会も真新しくきれい、世界各地からの巡礼の人々でごった返していました。

<山上の垂訓教会>1938年に建てられたフランシスコ会の教会
<パンと魚の奇跡の教会>5世紀頃に作られたビザンチン様式の教会、建物は真新しいが当時のものと思われるモザイク床が残る。
<ペテロの召命教会>1943年4-5世紀の教会跡地にフランシスコ修道会が建てた。
<ペテロの家>1世紀頃のビザンチン様式の教会跡にできたガラス張りの真新しいカトリック教会。カペナウムの遺跡の中にあります。

いずれも、聖書の奇跡の記述から、かつてビザンチン時代に聖地として教会が建てられた場所を元にイスラエル時代になってから復興された教会です。


<カペナウムの入り口>
唯一人間イエスキリストを知れそうなのがカペナウムの街の遺跡でした。


<カペナウムの街の遺跡>
黒い玄武岩質の部分がイエスの時代のもの、上部に残るシナゴーグは3世紀頃のもの。


<シナゴーグ跡>
ユダヤ教は様々なユダヤ教の伝道師をシナゴーグに招き説教をしてもらうことが常で、ユダヤ教の伝道師だったイエスは、ユダヤの田舎にあるカペナウム村に呼ばれて説教をしていたと考えられています。

イエスの弟子の一人ペテロの家(漁師の網元のような存在)もここにあったとされマタイもこの地で弟子になったとされます、この地を拠点としてイエスはユダヤ教の布教を行いながら弟子と呼ばれる支援者たちを獲得していったのでしょう。


<ガリラヤ湖から望むティベリアの街>
お昼は、ガリラヤ湖の湖上を少し遊覧してから湖畔のレストランでいただきました。


<テラピアの唐揚げ>
ガイド氏曰く、「この湖で養殖されているテラピアです。」イエスも食したであろう魚はテラピアみたいな白身のお魚でした。フライはなかなか美味しく、やっぱり醤油と相性抜群でした。(お店に日本産の醤油が置いてありました。)

食事の後カナ・ナザレの聖地に向かいます。(約22km)


<カナ、婚礼教会>
午後も聖地巡礼の旅です。一つくらいは教会の外観写真も出さないといけませんね。キリストが婚礼に招かれ水をワインに変えた奇跡を行ったとされる聖地の婚礼教会。これはフランシスコ会の教会、道を挟んで正教の教会もあり、小さなお土産屋さんには奇跡のワインが売られています。(試飲あり、甘いワインは聖地巡礼と35度を超える気温に参った体にはとても美味しく感じました。)


<カナからナザレへ>


<ナザレ>
ナザレは少年イエスが過ごした街ですね。アラブ人地区なので露天の雰囲気ががらりと変わります。受胎告知教会近くのおもちゃ屋さん。子供は教会よりこちらがいいでしょう。


<ナザレの受胎告知教会>
イエスの家族が住んだと言われる洞窟の上にあるフランシスコ会の教会です。マリアはここで受胎告知をうけたとされています。ナザレは旧約聖書や当時の地理書のどこにも出てきません、小さな村だったらしく、考古学的な調査では40戸ほどのごく小さな集落だったことがわかっています。

イエスの住んだ家は横穴の洞窟で、大きな空洞が馬小屋で小さな空洞が住居でした。この教会の中庭ではその様子が再現されています。木造の母屋と馬小屋、養父大工ヨセフの作業小屋という中世に作られたイメージは全くの間違いなんですね。

この教会の隣に聖ヨセフの教会があります。聖母マリアと異なり何かと影の薄いイエスの養父ヨセフは、忘れられていて?19世紀になるまで聖人にもなっていませんでした。彼は、たぶん再婚でマリアとの結婚時はすでにかなりの年齢であったであろうこと、職業は便利屋のような存在で様々な仕事を近隣の村から請け負う職業だったのだろうと推測されています。(ガイド氏の解説より)

不思議なことに、聖書にはイエスの少年時代、青年時代の話はほとんど出てきません。ユダヤ教の伝道師となる30歳まで過ごしたと言われるこの村での行動は謎です。その後の布教活動と奇跡の数々の記述に比べるとなんともアンバランスです。

影の薄い年老いたヨセフ、ナザレはわずか40戸ほどの村、聖母が必要だった訳、まったく記述されない少年時代 etc… 教会巡りからも面白そうなものが見えてくる聖地巡礼でした。

*「ツアー旅行の食事にうまいものなし」ですが、私の経験では、ほんとに美味しいものが少ない地域(ヨーロッパのあの辺とか、北米のあの国とか)を除くと、この格言が適用された旅行は、日本人専用の現地ツアー会社が作るツアーでした。辺境の地、日本人観光客の少ない地域ではそんなことはありませんでした。

つまり、日本人専用の少量、格安メニューがその原因。スペイン周遊、トルコ周遊、イタリア・フランス周遊など大手旅行社が組む格安人気の周遊ツアーは、コスト優先でそうなってしまうのでしょう。スペインで名物料理として、サフランを使っていないパエリアが地下室の昔の学食みたいなところで出てきたときは、笑っちゃいました。日本のスペイン料理の方が遙かに豪華で美味しいのでした。

この日はティベリアに連泊して、翌日からは、死海周辺の遺跡、エルサレムとパレスチナ自治区を巡りました。・・・イスラエル旅行記その2に続く(予定)

関連ページ
イスラエル旅行記(死海〜エルサレム)2018/08

 

 

 

カテゴリー: | タグ: , | 15件のコメント

NGC 4438, NGC 4435, M 86, NGC 4387, NGC 4388, NGC 4402, IC 3355, NGC 4425(銀河・おとめ座)


M 86, NGC 4438周辺の銀河
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 16=8分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/03/17, -6℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

M86とNGC4438付近、おとめ座銀河団の中心部です。この日は気流が安定せず、撮像コマの半分がボツで影響の少ないコマだけ抜き取って合成しました。そのため鮮明な画像ではありません。残念。


NGC 4438, NGC 4435 視野角:約20′ x 13’ ↑N
NGC 4438(銀河), 光度:10.2mag, 直径:8.5′ x 3.0′, 分類:Sb, z 0.00024
NGC 4435(銀河), 光度:10.8mag, 直径:3.0′ x 2.2′, 分類:S0, z 0.00280

地球からの距離約5000万光年の位置にあるNGC 4438の極端に変形した姿は、銀河の衝突によるものです。その原因の一つは約1億年前にNGC 4435と接近したため、4438は大きく変形するとともに4435のガスと塵を剥ぎ取ったと考えられます。もう一つの原因は、近くにある大型の楕円銀河M86との衝突が考えられています。


M 86 (NGC 4406) 視野角:約20′ x 13’ ↑N
M 86(NGC 4406, 銀河), 光度:8.9mag, 直径:8.9′ x 5.8′, 分類:E3, z -0.00075

M86は青方偏移を示す銀河で、おとめ座銀河団の中心に向かって毎秒419Kmという超高速で落ち込んでおり、反対側にある我々の天の川銀河に近づいています。超高速で銀河密度の高い領域を移動していますからその結果として、周囲の銀河に様々な影響を与えています。

上出、変形した銀河NGC 4438とはイオン化したガスのフィラメントによって結合され、フィラメントの中には銀河から引き剥がされたガスと星間塵を認めることができます。NGC 4438はM86の影響を受けていることは間違いありませんが、その大きく変形した姿の原因に関しては諸説あり結論はまだ出ていないようです。

二つの銀河を結ぶフィラメント構造は、APODに見事な画像が掲載されています。
APODの画像はこちら https://apod.nasa.gov/apod/ap180814.html

 


NGC 4387 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4387(銀河), 光度:12.1mag, 直径:1.7′ x 1.1′, 分類:E, z 0.00183


NGC 4388 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4388(銀河), 光度:11.0mag, 直径:5.6′ x 1.5′, 分類:Sab, z 0.00856
活動銀河核を持つ銀河で、すばる望遠鏡でM82のように中心部から吹き上がる水素ガスの姿が発見されました。
https://www.nao.ac.jp/gallery/weekly/2017/20170620-subaru.html
解説中にこの銀河は大型の望遠鏡を使っても見えないとありますが、たぶん見えます。


NGC 4402 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4402(銀河), 光度:11.8mag, 直径:3.9′ x 1.1′, 分類:Sc, z 0.00077
この銀河は、おとめ座銀河団の中心から来る高温のX線ガスによってガスや塵が取り除かれていると考えられています。ダストの帯が北側に湾曲し偏っていることと、本体から切り離されているように見えるのはそのためです。


NGC 4425 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 4425(銀河), 光度:11.8mag, 直径:2.8′ x 1.0′, 分類:Sa, z 0.00634


IC 3355 視野角:約11′ x 07’ ↑N
IC 3355(銀河), 光度:14.9mag, 直径:1.1′ x 0.5′, 分類:Sm, z 0.00001

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4339, NGC 4326, NGC 4333, NGC 4376(銀河・おとめ座)


NGC 4339(銀河), 光度:11.5mag, 直径:1.9′ x 1.7′, 分類:E0, z 0.00422
NGC 4333(銀河), 光度:13.6mag, 直径:0.8′ x 0.7′, 分類:SBab, z 0.02348
NGC 4326(銀河), 光度:13.3mag, 直径:1.4′ x 1.1′, 分類:SAB(r), z 0.02375
NGC 4376(銀河), 光度:13.1mag, 直径:1.4′ x 0.9′, 分類:Im, z 0.00379
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, +8℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4339, 4326, 4333 視野角:約20′ x 13’ ↑N

NGC 4339は、NGC 4333とペアを組む銀河とされていたことがあるようですが、赤方偏移の値が一桁以上異なるのでその可能性は小さいと思われます。赤方偏移の値だけを見ればむしろNGC 4333と4326の方がその可能性は大きいでしょう。

 


NGC 4376 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 4376はおとめ座銀河団に所属する青色矮小不規則銀河です。

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4314, NGC 4308(銀河・かみのけ座)


NGC 4314(銀河), 光度:10.6mag, 直径:4.2′ x 3.7′, 分類:SBa, z 0.003292
NGC 4308(銀河), 光度:13.4mag, 直径:0.8′ x 0.7′, 分類:SA0/a, z 0.002065
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 4314 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 4314は、かみのけ座の約4,000万光年の距離にある発達した耳のように見える棒構造が特徴的な棒渦状銀河です。この銀河の最大の特徴は、その棒構造ではなく、銀河の核を取り囲むように存在し明るく若い星で構成された「銀河核スターバースト環」という環構造です。この環の中で爆発的な星形成が過去数百万年の間続いていると考えられています。

この環構造の詳細な構造は、下のHSTによる画像ではっきりわかります。環構造は銀河の核近傍のごく小さな領域で、下左画像の四角く囲まれた部分ですが非常に明るいので、SDSSの画像を見るとその存在は地上の大型望遠鏡でもわかるようです。丁寧に撮像処理すれば我々の小さな機材でも存在の確認ぐらいはできるかもしれません。

ハッブル宇宙望遠鏡による画像


Credit:G. Fritz Benedict, Andrew Howell, Inger Jorgensen, David Chapell (University of Texas), Jeffery Kenney (Yale University), and Beverly J. Smith (CASA, University of Colorado), and NASA/ESA

 


NGC 4308 視野角:約11′ x 07’ ↑N

左のやや暗い銀河はPGC40062です。4308は、4314よりかなり手前にある銀河のようです。

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , , | コメントをどうぞ

NGC 4065グループ(銀河グループ・かみのけ座)


NGC 4065 銀河グループ
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, +8℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N

NGC 4065グループは、かみのけ座のしし座境界付近、しし座銀河団Abell(AGC)1367の東約4度の位置にありNGC銀河16個が所属しているとされています。この付近の銀河は、最初ウィリアム・ハーシェルによって観測され、後年息子のジョン・ハーシェルによっても観測されましたが彼は位置を間違ったために同じ銀河を別の番号で登録してしまいました。そのためこの付近の銀河のNGC番号は重複していたり欠番だったりと、少々混乱しています。


NGC 4065 を中心とするサブグループ? 視野角:約20′ x 13’ ↑N

NGC 4061(銀河), 光度 13.1mag, 大きさ 1.2′ x 0.9′, 分類 E, z 0.02445
NGC 4060(銀河), 光度 14.7mag, 大きさ 0.5′ x 0.3′, 分類 S0, z 0.023021
NGC 4065(銀河), 光度 12.6mag, 大きさ 1.1′ x 1.0′, 分類 E, z 0.02109
NGC 4066(銀河), 光度 12.9mag, 大きさ 1.2′ x 1.2′, 分類 E?, z 0.02456
NGC 4072(銀河), 光度 14.8mag, 大きさ 0.5′ x 0.2′, 分類 S0, z 0.021994
NGC 4074(銀河), 光度 14.5mag, 大きさ 1.0′ x 0.6′, 分類 S0, z 0.02262
NGC 4076(銀河), 光度 13.4mag, 大きさ 0.9′ x 0.6′, 分類 Sbc, z 0.02069
NGC 4070(銀河), 光度 13.1mag, 大きさ 1.0′ x 1.0′, 分類 Sb, z 0.02396 視野外

NGC 4065銀河グループはさらに、NGC 4065を中心とするものとNGC 4095を中心とするサブグループに分けられるように見えますが正式には認定されていません。明確な渦状銀河のNGC 4076は空間的にはだいぶ手前にあるようです。従来はほとんどが楕円銀河、レンズ状銀河とされてきましたが宇宙望遠鏡の観測であらたな構造が見つかるなどしてその分類は怪しくなっているようです。


NGC 4095 を中心とするサブグループ? 視野角:約20′ x 13’ ↑N

NGC 4089(銀河), 光度 13.7mag, 大きさ 0.6′ x 0.6′, 分類 E, z 0.02413
NGC 4091(銀河), 光度 14.5mag, 大きさ 0.9′ x 0.3′, 分類 S, z 0.02558
NGC 4092(銀河), 光度 13.3mag, 大きさ 1.0′ x 1.0′, 分類 S, z 0.02249
NGC 4093(銀河), 光度 14.3mag, 大きさ 0.6′ x 0.5′, 分類 E, z 0.02379
NGC 4095(銀河), 光度 13.6mag, 大きさ 1.3′ x 1.0′, 分類 E, z 0.02389
NGC 4098(銀河), 光度 14.5mag, 大きさ 0.5′ x 0.4′, 分類 S, z 0.02442

NGC 4098は2つの銀河が相互作用している銀河です。空の条件が良ければ複雑に絡み合う様子がもう少し見えたでしょう。


NGC 4090, 4086  視野角:約20′ x 13’ ↑N

NGC 4086(銀河), 光度 13.6mag, 大きさ 1.0′ x 0.9′, 分類 S0, z 0.02364
NGC 4090(銀河), 光度 13.9mag, 大きさ 1.2′ x 0.5′, 分類 Sab, z 0.02439

SDSSの画像を見るとNGC 4086には明確な渦状構造があるようです。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

Abell 1367(AGC 1367・NGC 3842他・銀河団・しし座)


Abell(AGC) 1367, しし座銀河団 付近
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3, HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 20=10分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/05/14, +8℃, 東御市・観測所
視野角: 80′ x 50′  ↑N

しし座銀河団、Abell(AGC)1367は、しし座のおしりあたり、しし座 β星デネボラの北にある銀河団でおよそ1°の視野の中に明るいものだけで約70〜100個の銀河を認めることができます。


NGC 3842 と周囲の銀河(しし座銀河団の中心部) 視野角:約20′ x 13’ ↑N

NGC 3837(銀河), 光度:13.3mag, 直径:48″ x 48″, 分類:Sab
NGC 3840(銀河), 光度:13.8mag, 直径:1.1′ x 48″, 分類:S
NGC 3841(銀河), 光度:13.6mag, 直径:42″ x 30″, 分類:S0
NGC 3842(銀河), 光度:11.8mag, 直径:1.4′ x 1.0′, 分類:E
NGC 3844(銀河), 光度:13.9mag, 直径:1.2′ x 12″, 分類:S0a
NGC 3845(銀河), 光度:14.0mag, 直径:48″ x 18″, 分類:S
NGC 3851(銀河), 光度:14.7mag, 直径:36″ x 24″, 分類:E

しし座銀河団の見かけ上も空間的にもその中心にある最も明るい楕円銀河がNGC 3842です。NGC 3842は地球からの距離約3億3千万光年の遠方にあり、その中心には太陽質量の70億倍もある最大級のブラックホールの存在が予測されています。

銀河団の中には、渦状銀河が多く残っていることから比較的若い銀河団ではないかと予測されていて、お隣の「かみのけ座銀河団」と共に「かみのけ座超銀河団」の中核を形成しています。我々の所属する「おとめ座超銀河団」に最も近い超銀河団であり、銀河団と超銀河団が作る5億〜7.5億光年もの大きさのフィラメント構造の中心を担っています。

画像の中の銀河でNGC 3845だけは、他の銀河とは空間的に少し離れた位置にある渦状銀河です。

 


NGC 3816 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 3816(銀河), 光度:12.5mag, 直径:1.9′ x 1.1′, 分類:S0
SDSSの画像を見ると単純なレンズ状銀河ではなさそうです。
http://astronomerica.awardspace.com/SDSS-28/NGC3816.php


NGC 3821 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 3821(銀河), 光度:12.9mag, 直径:1.4′ x 1.3′, 分類:SBa
顕著なリング構造が見える渦状銀河です。


IC 2951 視野角:約11′ x 07’ ↑N
IC 2951(銀河), 光度:13.6mag, 直径:1.4′ x 42″, 分類:Sa


NGC 3860 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 3860(銀河), 光度:13.4mag, 直径:1.0′ x 36″, 分類:S


NGC 3861 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 3861(銀河), 光度:12.7mag, 直径:2.3′ x 1.3′, 分類:S
ライナータイプの活性銀河核を持つ渦状銀河です。大きく発達した腕は一周してリングのような外観を見せています。超新星SN 2014aaが発見されています。


NGC 3862 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 3862(銀河), 光度:12.7mag, 直径:1.5′ x 1.5′, 分類:E
この銀河では、HSTの観測から銀河の中心部に可視光で明瞭なジェット構造が見つかっています。中央部にあるブラックホールによって吹き出しているもので、長期間の観測でそのノット(結び目のような構造)が移動する様子が観測されています。
https://www.spacetelescope.org/images/opo1519a/
さすがに微少口径の望遠鏡ではジェット構造はまったくわかりませんね。
北側にある銀河はIC 2955です。


NGC 3873, 3875 視野角:約11′ x 07’ ↑N
NGC 3873(銀河), 光度:12.9mag, 直径:1.5′ x 1.3′, 分類:E
NGC 3875(銀河), 光度:13.9mag, 直径:1.0′ x 18″, 分類:S0a
2つの銀河はペアを組む銀河とされていますが、赤方偏位の値はかなり異なるので空間的には互いの外観に影響を及ぼすほどには近くはないのでしょう。

 

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , | コメントをどうぞ

NGC 3675(銀河・おおぐま座)


NGC 3675(銀河), 光度:10.2mag, 直径:5.9′ x 3.1′, 分類:SAab
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 3675 視野角:約20′ x 13’ ↑N

おおぐま座にあり距離約5000万光年、おおぐま座銀河団に所属する明るい渦状星雲で、きつく巻き付いた内側の腕はリング状に見え、外側の腕は羊毛状腕の特徴を示します。2つのリング構造があり、銀河の東側には目立つダストの帯構造が見えます。可視では棒構造は見えませんが赤外で観測すると顕著な棒構造があるとされています。

ライナータイプの活性銀河核を持ち、HSTの観測から中心部には1000〜3000万太陽質量の超大型ブラックホールの存在が予測されています。

超新星は1個、日本の池谷 薫さんがSN 1984Rを発見しています。

大型望遠鏡の長時間露出画像を見るとハロは大きく外部に広がっているように見えます、もしかしたら小銀河の合併ストリームが存在するかもしれません。

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , , | コメントをどうぞ

NGC 3665, NGC 3658(銀河・おおぐま座)


NGC 3665(銀河), 光度:10.8mag, 直径:4.3′ x 3.3′, 分類:S0
NGC 3658(銀河), 光度:12.2mag, 直径:1.8′ x 1.7′, 分類:SA0
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30s x 24=12分, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2018/01/21, -4℃, 東御市・観測所
視野角: 54′ x 36′  ↑N


NGC 3665 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 3665は、約1億光年の距離にある大型のレンズ状銀河です。しかし中心部分にはダストによるものと思われる構造があることがこの画像からもわかります。電波で明るい電波銀河であり、中心部にはブラックホールの存在が予測され、弱い活動銀河核を持っています。

この銀河は、周囲のレンズ状銀河の3倍のダストを持っていて、通常のレンズ状銀河とは異なり豊富なガスも保有しているにもかかわらず星の形成率は非常に低いことがわかっています。

ハッブル宇宙望遠鏡による画像はこちらから見ることができます。
https://hla.stsci.edu/hlaview.html
レンズ状銀河なのに見事な渦状構造があるんですね。

 


NGC 3658 視野角:約11′ x 07’ ↑N

NGC 3665と実際にも近距離にあるグループ内のレンズ状銀河です。

 

 

カテゴリー: NGC天体, 星空観望 | タグ: , , , , , | コメントをどうぞ