Sh 2-294(散光星雲・いっかくじゅう座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-294(散光星雲), 光度:— mag, 直径:7′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

Sh 2-294はカモメ星雲(IC 2177)の北東3度ほどの位置にある小さなHII領域です。この星雲は肉眼では見えない赤外線星団[BDS2003] 95を内包しています。東西を逆にするとタコの姿に見えますが、赤いので調理されたタコというところでしょうか?

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NGC 2264(Sh 2-273・散開星団+散光星雲・いっかくじゅう座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
NGC 2264(クリスマスツリー星団), 光度:4.0 mag, 直径:40′, 分類:IV3pn
Sh 2-273(散開星団+散光星雲), 光度:— mag, 直径:250′, 分類:E
NGC 2261(ハッブルの変光星雲), 光度:— mag, 直径:2′, 分類:E+R
LDN 1607(コーン星雲・暗黒星雲), 光度:— mag, 直径:—‘, 分類:—
LDN 1603(暗黒星雲), 光度:— mag, 直径:—‘, 分類:—

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所


視野角:80′ x 50’↑N
NGC 2264(クリスマスツリー星団), 光度:4.0 mag, 直径:40′, 分類:IV3pn
Sh 2-273(散開星団+散光星雲), 光度:— mag, 直径:250′, 分類:E

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

NGC 2264は正式にはクリスマスツリー星団とコーン星雲の2つを含みます。コーン星雲は単独でウイリアム・ハーシェルによって発見されたのですが、NGCカタログでは星雲だけでなくクリスマスツリー星団も含めてNGC 2264と命名されました。そのためややこしいことにNGC 2264というだけではまったく性格の違う2つの星雲のどちらを指すのかがわからなくなってしまいました。

 

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IC 2177(Sh 2-292, 293, 295, 296,297, NGC 2327, 2335, 2343, いっかくじゅう座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-292(反射星雲+散光星雲), 光度:— mag, 直径:21′, 分類:E
Sh 2-293(散光星雲), 光度:— mag, 直径:11′, 分類:E
Sh 2-295(散光星雲), 光度:— mag, 直径:8′, 分類:E
Sh 2-296(IC 2177, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:200′, 分類:E
Sh 2-297(散光星雲), 光度:— mag, 直径:7′, 分類:E
NGC 2327(散光星雲), 光度:—mag, 直径:20′, 分類:E
NGC 2335(散開星団), 光度:7.2mag, 直径:7′, 分類:III3m
NGC 2343(散開星団), 光度:6.7mag, 直径:6′, 分類:III3p

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-296(IC 2177, 散光星雲), 光度:— mag, 直径:200′, 分類:E
Sh 2-292(反射星雲+散光星雲), 光度:— mag, 直径:21′, 分類:E

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

IC 2177( ワシ星雲、カモメ星雲)は、いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界にあります。カモメ星雲はおおいぬ座OB1群に含まれる恒星によって電離された3つのHII領域で構成されています。

図抜けて大きいものがSh 2-296(IC 2177)でカモメの翼を作っています。Sh 2-296の淡いHα光はおおいぬ座OB1群を取り囲むような殻を作り、その中にO6.5 V型星HD 54662を含む4個のイオン化星があります。

Sh 2-292は反射星雲とHII領域の両方がありカモメの頭部を構成しています。この領域は主にB0e III 型の巨星で若く太陽の20倍の質量があるHD 53367と変わった(超楕円)軌道上にある太陽の5倍の質量のBe型伴星によって電離されています。

Sh 2-297は、カモメの右翼の先端にある小さなコブのような星雲です。星雲は赤外線星団 [ BDS2003 ] 96を内包しています。Sh 2-293 と Sh 2-295も、おおいぬ座OB1群に含まれるかその近くの星によってイオン化された星雲です。

(参照:http://galaxymap.org)

 

 

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Sh 2-291(散光星雲・いっかくじゅう座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-291(散光星雲), 光度:— mag, 直径:8′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

画面の右にある星雲がSh 2-291です。左下にある明るい星雲はなぜかシャープレスカタログに含まれておらずNGC, IC ナンバーもありません。青い反射星雲と赤い電離星雲が混合しているのでHαだけで輝くSh 2-291とは発色が異なることがわかります。

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Sh 2-280(散光星雲・いっかくじゅう座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-280(散光星雲), 光度:— mag, 直径:40′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

いっかくじゅう座バラ星雲から南に3度ほどの位置にあり、恒星HD 46573によって電離発光している明るく大きなHII領域です。

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Sh 2-274(Abell 21・惑星状星雲・ふたご座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-274(Abell 21, 惑星状星雲), 光度:11.3 mag, 直径:10′ x 6′, 分類:P
NGC 2395(散開星団), 光度:8.0mag, 直径:15′, 分類:III1p
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

中央の赤い星雲が惑星状星雲Sh 2-274(Abell 21)です。北西の散開星団NGC 2395はまばらな星団で写真では回りの微光星に埋もれてしまい目立ちません。


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-274(惑星状星雲), 光度:11.3 mag, 直径:10′ x 6′, 分類:P
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

Sh 2-274(Abell 21)は、直径8’全光度で11.3等と立派な星雲ですがなぜか1955年まで発見されませんでした。しかもその分類は当初超新星残骸とされていましたが、1970年にソ連の研究者によって惑星状星雲であることが判明しました。写真を拡大してみると真っ青な中心星がはっきりと認められリング状に広がる青雲の外観からも超新星残骸には見えないと思うのですがなにか別に理由があったのかも知れません。英語圏での愛称は「メデューサの首」と、あまりありがたくない愛称がつけられています。


*クリックで拡大 視野角:約20′ x 13’ ↑N

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Sh 2-269(散光星雲・オリオン座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-269(散光星雲), 光度:— mag, 直径:4′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

Sh 2-269はオリオン座の右肘あたりにある小さな散光星雲ですが、輝度があるため撮影するとくっきりと赤い小さな蝶々のような姿に写ります。


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-269(散光星雲), 光度:— mag, 直径:4′, 分類:E
Sh 2-267(散光星雲), 光度:— mag, 直径:4′, 分類:E
Sh 2-266(散光星雲), 光度:— mag, 直径:1′, 分類:E?
Sh 2-268(散光星雲), 光度:— mag, 直径:60′, 分類:E
Sh 2-270(散光星雲+反射星雲?), 光度:— mag, 直径:1′, 分類:R+E?
NGC 2169(散開星団), 光度:5.9mag, 直径:6′, 分類:I3p
NGC 2194(散開星団), 光度:8.5mag, 直径:9′, 分類:III1r
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

Sh 2-269の周囲には散光星雲や散開星団が散見されます。NGC 2169は密集した散開星団で37星雲という別名があり、星の並びが数字の37と読めると言われています。星団は800万歳(たぶんそのうち改訂されるとは思いますが・・)とされる同じ星間雲から生まれた星で構成されています。NGC 2169を取り囲むように淡いHII領域が認められますが調べた限りは無名で星団との関係もわかりません。同じような東側にあるHII領域にはSh 2-268という名称があります。OIII, Hαの単色光で撮影すると顕著な構造があるようですからそれがカタログ収録の決め手だったのかもしれません。

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M 79(NGC 1904・球状星団・うさぎ座)


視野角: 54′ x 36′  ↑N
M 79(NGC 1904・球状星団), 光度:8.6 mag, 直径:8.7′, 分類:V
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)APS-Cクロップ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/01, +6℃, 東御市・観測所


*クリックで拡大 視野角:約20′ x 13’ ↑N

M79は、うさぎ座にある球状星団です。冬の星座の中では珍しい球状星団で銀河中心から6万光年の位置にあります。明るさも大きさも月並みで目立たない存在ですが、近年進む球状星団の研究からM79は本来は天の川銀河には所属せず、現在天の川銀河に急接近しているおおぐま座矮小銀河群から捕獲されたものではないかとされています。しかし、これには異論もありおおぐま座矮小銀河群の性質を含めて現在様々な論議の対象となっています。

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M 78(NGC 2068, 2064, 2067, 2071・反射星雲・オリオン座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
M78(NGC 2068・散光星雲)付近
NGC 2112(散開星団), 光度:9.1 mag, 直径:18′, 分類:II3m
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

M78星雲は、M42, M43星雲を中心とする大きなオリオン座分子雲の一部である LDN 1630という分子雲に含まれ地球から約1600光年の位置にあります。広角カメラで撮影すると、同じオリオン座分子雲の最外殻を構成するバーナードループとの位置関係と電離星雲と反射星雲の色の対比がよくわかります。その赤いバーナードループに埋もれるようにある散開星団NGC 2112(画面左端)は距離2800光年の位置にあり誕生後20億年ほど経過した古い星団で、周囲のオリオン座分子雲とは無縁の存在です。


視野角:80′ x 50’↑N
M78(NGC 2068・反射星雲), 光度:8.0 mag, 直径:8′ x 6′, 分類:R
NGC 2064(反射星雲), 光度:— mag, 直径:10′, 分類:R
NGC 2067(反射星雲), 光度:— mag, 直径:8′ x 6′, 分類:R
NGC 2071(反射星雲), 光度:8.0 mag, 直径:7′ x 5′, 分類:R

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

M78(NGC 2068)の周囲には同じ分子雲を元とする反射星雲、NGC 2064, NGC 2067, NGC 2071があります。M78は若いB型スペクトルの10等星HD 38563AとHDE 38563Bの光を反射して光る星間ダストの雲で、周辺及びその中にT-Tau型の不規則変光星が45個発見されています、さらに赤外線の観測では約7分角の領域に低質量の生まれたての星が192個あることがわかりました。また、M78の周囲では生まれたての星が噴出する流出物と周囲の分子雲との干渉痕であるハービッグ・ハロー天体も17個確認されています。(参照:http://messier.seds.org)

McNeil’s Nebula(マクニールの星雲)



ジュリアン
W. マクニールは、2004年にM78の近傍に新しい星雲があることを、過去の撮影画像と比較して発見、新しい星雲として報告しました。しかし、その後この星雲は彼が調査しなかった過去の画像に明瞭に写っているものがあることが判明し、彼の撮影した3ヶ月前の画像にはまったく写っていなかったことから可視光で急激な変光をする変光星雲であることがわかりました。星雲は南端の明るい恒星状の部分から吹き出ているように見え、この部分はV1647 Ori という変光星名がつけられました。その後、星雲は減光して見えなくなりましたが2009年にV1647 Oriが再び増光し、星雲もはっきり認められるようになりました。手元の2016年の画像と2017年の画像を比較すると、星雲の明るい部分が明瞭ではなくなり全体にぼんやりしてきたように見えます。再び減光に転じているとすると来年(2018年)には見えなくなるかも知れません。

 

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NGC 1788(反射星雲・オリオン座)


視野角:80′ x 50’↑N
NGC 1788(反射星雲), 光度:— mag, 直径:5′ x 3′, 分類:R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

NGC 1788は、オリオン座のエリダヌス座との境界付近にある反射星雲(青い星雲)です。エリダヌス座のNGC 1909(魔女の横顔星雲)に見かけ上も実際にも近い位置にありオリオン座中心部から吹き飛ばされた分子雲の外殻にあると考えられます。反射星雲NGC1788を取り囲む赤いリング状の星雲が見えますが、これはこの視角では見えていない生まれたての巨星によって電離発光しているHII領域です。リングの上下(東西方向)にジェット噴出のように見える透過分子雲はこの星雲から噴出したものなのでしょうか?

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Sh 2-265(散光星雲・オリオン座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-265(散光星雲), 光度:— mag, 直径:70′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

オリオン座のベラトリックスから西に2度ほどの位置にあります。Sh 2-264・エンゼルフィッシュ星雲を含むオリオン座λリングの南の端部ですが、この星雲はオリオン座λによって電離発光しているのではなく、他のOri OB1b領域の恒星によって電離発光しているものと思われます。(参照:http://galaxymap.org)

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Sh 2-264(エンゼルフィッシュ星雲・散光星雲・オリオン座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-264(散光星雲), 光度:—mag, 直径:390′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

オリオン座のラムダ星を中心に広がる大きなHII領域で、その形からエンゼルフィッシュの愛称があります。直径390’もあるので私の広角カメラではその中心付近しか入りません。全体像と解説は次シーズンのお楽しみといたします。

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Sh 2-263(散光星雲+反射星雲・オリオン座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-263(散光星雲+反射星雲), 光度:— mag, 直径:22′, 分類:E+R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-263(散光星雲+反射星雲), 光度:— mag, 直径:22′, 分類:E+R
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

Sh 2-263はオリオン座の左肩、ベラトリックスの北3°ほどの位置にあります。星雲の中心にある明るい恒星HD 34989の光を反射する青い反射星雲と電離して赤いHII領域が混在しています。広角カメラの左に見えるHII領域はSh 2-264エンゼルフィッシュ星雲の一部、右下に見える淡いHII領域はSh 2-265です。これらの星雲はいずれもオリオン座ラムダ星の回りに広がる大きなHII領域Sh 2-264と同じ分子雲の一部と考えられています。

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本田-ムルコス-パイドゥシャーコヴァー彗星 (45P) 2017/03/29


視野角: 54′ x 36′  ↑N
BKP300 1500mm f5 反射, コマコレクターMPCC-MK3, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30秒 x 8枚加算平均, 高橋NJP赤道儀, temmaPC, α-SGRIII, 観測所(長野県東御市) 2017/03/29 19h35m JST.

急激に暗くなってしまいました。2月の最盛期に観測できず残念。

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タットル-ジャコビニ-クレサーク彗星 (41P) 2017/03/29


BKP300 1500mm f5 反射, コマコレクターMPCC-MK3, Sony α7s(新改造), ISO12800, 30秒 x 4枚加算平均, 高橋NJP赤道儀, temmaPC, α-SGRIII, 観測所(長野県東御市) 2017/03/29 00h17m JST.

だいぶ明るくなってきました7等ぐらいだと思います。核が南北に少し伸びたように見えています。地球にまもなく0.14天文単位まで近づきます。頻繁にバーストを起こす彗星なので、もしバーストを起こせば肉眼彗星の可能性もありこれから目が離せません。

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Sh 2-261(散光星雲・オリオン座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-261(散光星雲), 光度:6.8 mag, 直径:30′ x 25′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-261(散光星雲), 光度:6.8 mag, 直径:30′ x 25′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

Sh 2-261はオリオン座の高く掲げた右腕あたりにあります。30′ x 25’と大きく明るいため写真にはよく写りますが、NGCナンバーもICナンバーもついていません。星雲は星雲中心付近にあるO型星HD41997によって電離発光している散光星雲とされています。HD41997は疾走星(runaway star)でこの星と星雲までの地球からの距離は1000pc 〜 2500 pc と資料によりかなりのばらつきがあり、銀河系の中の位置もはっきりしません。あまり研究の対象にもなっていないようで目立たない存在です。

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NGC 1909(IC 2118・魔女の横顔星雲・反射星雲・エリダヌス座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
NGC 1909(IC 2118・散光星雲), 光度:— mag, 直径:3° x 1°, 分類:RN
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

IC 2118は画面左下の青色巨星リゲルによって照らされた反射星雲です。その色が青みがかるのはリゲルの青い色だけでなく、分子雲の粒子が青い色を選択して反射しているからです。星雲はオリオンOB1領域の高質量星の輻射によって吹き飛ばされた分子雲の巨大な殻構造の最外殻にあると考えられます。この星雲の彗星状に尾を引く構造がリゲルの方向を向いておらずオリオン座の中心部方向を向くのはそのためです。最新の観測ではこの星雲の中でもT-Tau型の生まれたての恒星が発見されていて、このような星雲の中でも星の形成が行なわれていることがわかりました。短命な大質量星は大きな分子雲の中心で生まれ、中〜軽量な恒星はその周囲の星雲の中で生まれるという理解で良いのでしょうか。

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IC 2159(Sh 2-252・NGC 2174 / 2175・モンキー星雲・散光星雲・オリオン座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
IC 2159(Sh 2-252・散光星雲), 光度:6.8 mag, 直径:40′, 分類:E
Sh 2-247(散光星雲), 光度:— mag, 直径:9′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

画面中央がSh 2-252(IC 2159) 中央上の小さな散光星雲がSh 2-247です


視野角:約60′ x 60’↑N
IC 2159(Sh 2-252・散光星雲), 光度:6.8 mag, 直径:40′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

モンキー星雲には、NGC 2174 / 2175 というNGC番号が与えられていますが、なにせ1800年代の眼視観測でのカタログですのでやや曖昧な部分があります。NGC 2175は中心の散開星団と散光星雲の明るい部分、NGC 2174は北西の星と星雲と思われますが、その定義は資料によって様々あるので、星雲全体を指すときは IC 2159かSh 2-252と呼んだ方がいいでしょう。
この星雲までの距離は、資料によって6400光年から7200光年と幅があります(星雲までの距離データはいずれも誤差が大きい)が、推定される実際の大きさはオリオン大星雲の約2倍の大きさがあります。

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Sh 2-249(散光星雲・ふたご座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-249(散光星雲), 光度:— mag, 直径:80′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
Sh 2-249(散光星雲), 光度:— mag, 直径:80′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 4, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/27 2℃ 東御市・観測所

Sh 2-249はふたご座のSh 2-248(IC443 クラゲ星雲)に連なる領域にありふたご座μ星の北側に広がる大きなHII領域で、ふたご座OB1領域に含まれる3個のB型星によって電離発光していると考えられています。見かけ上IC 443に隣接していますが、両者の関係には様々な意見がありまだ定説はありません。

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IC 443(Sh 2-248・くらげ星雲・超新星残骸・ふたご座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N(広角カメラ)
IC 443(Sh 2-248・超新星残骸), 光度:— mag, 直径:50′, 分類:E
IC 444?(反射星雲), 光度:— mag, 直径:8′, 分類:R
Sh 2-249(散光星雲), 光度:— mag, 直径:80′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

画面中央がIC 443くらげ星雲です。443の左上、小さな青い反射星雲はIC 444?とされるものですが、444は位置があいまいでどの星雲が該当するのかはっきりしていません。中央左端の輝星ふたご座μ星の北に広がるHII領域がSh 2-249です。Sh 2-249と2-248は空間的にも近い位置にあります。


視野角:80′ x 50’↑N
IC 443(Sh 2-248・超新星残骸), 光度:— mag, 直径:50′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

Sh 2-248は、電波と光による観測から異なる中心と半径を持つ2つの繭状の殻からなる超新星残骸ともう一つの年齢の古い(約10万年)大きな殻状の超新星残骸で構成されていると考えられています。この空間には非常に大きな分子雲が観測者と星雲の間に存在しており、星雲の最も明るい北東部分では超新星爆発の衝撃波が中性水素の壁(HI領域、分子雲)に遭遇して高速で伝搬されている姿が観測されています。

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Sh 2-242(散光星雲・おうし座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-242(散光星雲), 光度:— mag, 直径:7′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所


視野角:4.2° x 2.8° ↑N
Sh 2-242(散光星雲), 光度:— mag, 直径:7′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

Sh 2-242はおうし座のぎょしゃ座境界付近にあるHII領域です。広角カメラの画面右側に淡く広がっているHII領域は、超新星残骸Sh 2-240の一部です。

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Sh 2-241(散光星雲・ぎょしゃ座)


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-241(散光星雲), 光度:— mag, 直径:10′, 分類:E
vdB 65
(反射星雲), 光度:10.7 mag, 直径:2.3′ x 1.4′, 分類:R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

画面中央の赤い星雲がSh 2-241, 左上の白い星雲がvdB 65です。両者は見かけ上近い位置にありますが、距離はそれぞれ5300pc. 1100pc. の位置にありお互いまったく関連のない星雲です。


視野角:4.2° x 2.8° ↑N
Sh 2-241(散光星雲), 光度:— mag, 直径:10′, 分類:E
vdB 65(反射星雲), 光度:10.7 mag, 直径:2.3′ x 1.4′, 分類:R

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

 

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エジプト旅行記2・アブ・シンベル〜カイロ(2016/12〜2017/01)

2016年12月〜2017年1月、年越しで8日間のエジプト旅行。
旅行記その2、アブ・シンベルからギザのピラミッドのあるカイロへ、

*アブ・シンベル神殿周辺はすいてます。
スーダン国境近くとなるためかここまでくる観光客は少ないのでゆっくり見学ができます。時間があればナセル湖に浮かぶ島々に残る遺跡を巡る旅もよさそうです。

*砂漠を巡るツアーもあります
アスワンの街からアブ・シンベル宮殿までは砂漠の中を300Kmバスで移動しました。砂漠の風景、オアシス、蜃気楼、黒い山などとても興味深い。オアシスを巡るツアーもあるそうで、クジラの化石が採取可能だとか。

*カイロ博物館
カイロ新市街地の中にありますが、現在巨大な新カイロ博物館がピラミッドの近くで建設中です。(すでに着工から15年いつ完成するかはわからないとのこと)たぶん旧博物館の方が、展示物を間近に自由に見ることができ、撮影券を買えば自由に撮影できますから行くならお早めにどうぞ。

*カイロの街
新市街地は普通の外国の街でまあまあ綺麗、宿をとるならここがいいです。ピラミッドのあるギザ地区には大きなリゾートホテルが何軒かあります。しかしその周囲は政情不安で激減した観光客のために倒産したのか放置されたホテルなどの建物がたくさんあり、住宅街もスラム化してごみ捨て場状態でした。ギザ地区に泊まるのは避けた方がいいです。

*ギザのピラミッド
ピラミッドの周りはさすがに整備されています。しかしラクダ乗りは、要注意。写真撮っただけでお金を要求してきます。物売りもここはしつこい。

*食事と水
他の外国より少し注意した方がいいでしょう。ホテルのレストランしか使用していませんが地元の料理も不味いものはありませんでした。しかし、ツアー客の多くが腹痛を起こしましたから水だけでなく生ジュースや生野菜も注意した方がいいでしょう。

*もう一度行きたい!
最盛期に比べると観光客は半減したそうで、どこの遺跡も待ち時間なく見学できました。遺跡も自然もまだまだ見どころのあるところなのでもう一度ゆっくりと巡ってみたいものです。

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エジプト旅行記1・ルクソール〜コムオンボ(2016/12〜2017/01)

2016年12月〜2017年1月、年越しで8日間のエジプト旅行。
申し込んでいたギリシャツアーが中止になってしまい代わりを探していたら、格安のエジプトツアーを発見。「7泊8日ナイル川クルージングの旅15万円」年末で全食事付でこの値段、大丈夫なんだろうか??

*チャーター便の空席を埋めるツアー?は格安
時々あるみたいですね、出発前1ヶ月を切っての募集でした。チャーター便ですからルクソールまで直行で快適な空の旅でした。

*エジプトの治安
観光地の入り口にはマシンガンを持った警察が必ず警備についています。ホテル、船、博物館などは入場の際に金属探知機とボディチェックを受けます。ツアーバスには拳銃を所持したガードマンが添乗します。厳しい警戒で治安はだいぶ回復したようです。それでも観光客は一時期の半分以下だそうです。

*気候と温度
冬のこの時期は昼間の気温は15度〜20度くらい、朝夕は10度くらいまで下がります。風があると寒いので薄手のダウンぐらいはあると便利です。砂漠もある乾燥地帯ですから観光最適シーズンは11月から4月です。

*ぼったくり市場とお買い物
市場ではだいたい観光客には10倍くらいの金額をふっかけてきます。交渉は必須です。事前に相場を調べておくと安心。泥棒はあまりいないらしいのですが、お土産屋でお財布の中から高額紙幣を抜き取りお釣りを少なく渡す詐欺?が発生しました。お財布は見せてはいけません。

*遺跡観光
やはり遺跡の規模と数に圧倒されました。他国の遺跡とは比較にならない量と質だと思います。しかし王家の谷は全面的に撮影禁止、カメラの持ち込みができませんでした、残念。

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M45(プレアデス・スバル・散開星団・おうし座)


視野角:6° x 4° ↑N
M45 (散開星団), 光度:1.2 mag, 直径:1.7°, 分類:I 3 r n
Tamron SP300mm f2.8 – f4, Sony α7s(新改造), フルサイズ, フィルターなし
ISO12800, 30s x 10, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/11/05 7℃ 東御市・観測所


視野角:4.2° x 2.8° ↑N
M45 (散開星団), 光度:1.2 mag, 直径:1.7°, 分類:I 3 r n
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)
ISO3200, 60s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/04 -3℃ 東御市・観測所


視野角:80′ x 50’↑N
M45 (散開星団), 光度:1.2 mag, 直径:1.7°, 分類:I 3 r n
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/04 -4℃ 東御市・観測所

M45、プレアデス(ラテン語名)、スバル(和名)は、地球に最も近い散開星団です。近距離にあるため様々な距離測定の方法で調べることのできる対象ですが、ごく最近の人工衛星による測定でも、120〜135pc (390光年〜440光年)と、測定方法により10%以上の誤差があり論議を呼んでもいます。天体までの距離測定は大変難しく誤差の大きいものなので、数値を断定的に信じ込んではいけません。

プレアデス星団は比較的若い青い星で構成されています。青色巨星の寿命は短く数百万年〜数千万年しかありません・・・と記憶されている方も多いかも知れません。HR図と恒星進化の理論モデルで推定すると年齢は75〜150万年となります、以前はこれを元に年齢を推定していました。しかし最新のリチウムの残存量から推定された年齢は1億1500万年です。これも将来的には改訂される可能性大でしょう。

プレアデスは星雲全体が青白いガスに取り囲まれていて特にメローペを取り囲むNGC 1435はメローペ星雲と呼ばれ、刷毛で掃いたようなガスの流れが見事です。これらの星団を取り囲むガス星雲(反射星雲)の中でプレアデスの星々は生まれました。・・・と教えられた方も多いでしょう。しかし、最近の研究からこれらの星雲とプレアデス星団に関連は無く、たまたまプレアデス星団が星間雲の多い場所を今通過しているためこのように見えているのだというのが定説となりました。プレアデス星団を作った星間雲はすでに大半がプレアデス星団の輻射圧で吹き飛ばされてしまったので星団の回りに存在はしていないと考えられています。

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Sh 2-239(反射星雲・おうし座)ハービッグ・ハロー天体と分子雲の一生


視野角:80′ x 50’↑N
Sh 2-239(反射星雲), 光度:– mag, 直径:5′, 分類:R
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

Sh 2-239は、おうし座T-Tau星を囲む星雲NGC 1554(Sh 2-238)の南東3度ほどの位置にあり大きさも構造も大変よく似た反射星雲です。どちらの星雲も分子雲が凝縮を始め生まれたての若い星を内包(分子雲に阻まれて可視光では見えません)した暗黒星雲の中にあり、生まれたての星が極方向に降着円盤から噴出するジェットによって周囲の分子雲と衝突してできるハービッグ・ハロー天体が存在しています。Sh 2-239の最も明るい部分はHH 102というハービッグ・ハロー天体でもあります。


恒星が誕生する星雲の一生

1. 冷たい分子雲が収縮を始めやがて内部に原始星が生まれ、ハービッグ・ハロー天体などが発生するようになる。
(例:Sh 2-239, Sh 2-238)

2. 星からの輻射圧によって周囲の分子雲が吹き飛ばされ始め恒星の本体が可視光でも見えるようになる。星のごく近傍は周囲のガスを電離させるほど高温となり電離領域ができる。まだこの時点では周囲の大半のガスは電離しておらず恒星の光を反射する反射星雲として観測される。
(例:NGC 7023, アイリス星雲)

3. 次々と星の周囲のガスは電離され電離領域が膨張してHII領域が形成される。この間数百万年に渡って星団がこの中で誕生する。
(例:NGC 2337, バラ星雲)

4. 内部で生まれた高温の若い星からの輻射圧や寿命の短い大質量星の超新星爆発などによってやがてほとんどのHII領域のガスは吹き飛ばされてしまいHII領域は消滅する。
(例:プレアデス星団)

Sh 2-239や Sh 2-238などの分子雲が可視光で淡い雲状に観測されるのは、まだこの段階では周囲のガスは電離していないので、内部に多数発生しているであろう生まれたての星が発する光が、濃いとはいえ地球大気より遙かに希薄な分子雲によって拡散、減衰して透けて見えているのでは?と思います。これに関して色々調べたのですが正確な答えは残念ながらわかりませんでした。

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NGC 1554, 1555(Sh 2-238・反射星雲・おうし座)


視野角:80′ x 50’↑N
NGC 1555(Sh 2-238・反射星雲), 光度:– mag, 直径:1′, 分類:R
NGC 1554(恒星), 光度:– mag, 直径:–′, 分類:–

BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2016/12/02 0℃ 東御市・観測所

中央右寄りの小さな赤い星雲はハインドの変光星雲(NGC 1555)、それを照らしている赤い星がT-Tauという変光星で不規則に変光するT-Tau型変光星の代表星です。T-Tauも星雲も変光しますがその明るさの変化は同期するとは限りません。NGC 1554は現在その位置には14等星の恒星しかありませんが、発見された1868年には存在していた星雲が10年後には消失しています。これはたぶんハービッグ・ハロー天体だったのだろうと思われます。

NGC 1555のま わりを淡い大きな雲のようなものが取り巻いているのがわかります。NGC 1579のところでも触れましたが、これらの雲状のものを分子雲(星間分子雲)と説明しているのを見かけます。しかし、分子雲はそのほとんどが水素分子H2で構成されていて電離水素とは異なり低温では安定で放射しません。そのため分子雲の存在を捜すには分子雲に含まれるごく少量のCOが発する電磁波を電波望遠鏡でさがしCOとH2の存在比からその大きさ量を推定しています。光らないものが可視光のカメラで写ることはありませんからこれは少なくともH2の分子雲そのものではなさそうです。この雲状に淡く光るものの正体はなんなんでしょう?(次回に続く)

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NGC 1499(カリフォルニア星雲・散光星雲・ペルセウス座)


視野角:4.2° x 2.8° ↑N
NGC 1499 (散光星雲), 光度:5.0 mag, 直径:2.7° x 40′, 分類:E
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

NGC 1499はカリフォルニア州の形に似ていることからカリフォルニア星雲と呼ばれています。我々の銀河のオリオンアームと呼ばれる銀河の腕の中にあり、比較的太陽系からも近い位置にあります。星雲のすぐ南に見えるO型の輝星 Xi Perによって電離発光している電離星雲です。


視野角:80′ x 50’↑N
NGC 1499 (散光星雲), 光度:5.0 mag, 直径:2.7° x 40′, 分類:E
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

機材の話を少しだけ、広角カメラに使っているタカハシFSQ85EDは文句なくシャープな星像を結んでくれますが像面歪曲が少し残っているのでピント合わせは注意が必要です。画面中心でピントを合わせると視野周辺の星像が悪化します、APS-Cの場合は中心から1/2ぐらいの位置でピント合わせをすると周辺まで良好な星像になります。また、温度変化にも敏感です、5度程度の変化でピントの位置は微妙に変わります。こまめに調整が必要ですがきちんと調整してやるとすばらしくシャープな星像を結んでくれる望遠鏡です。

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NGC 869, 884(二重星団・散開星団・ペルセウス座)


視野角:80′ x 50’↑N
NGC 869 (散開星団), 光度:5.3 mag, 直径:30′, 分類:I 3 r
NGC 884 (散開星団), 光度:6.1 mag, 直径:30′, 分類:I 3 r
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

視野角:4.2° x 2.8° ↑N
NGC 869 (散開星団), 光度:5.3 mag, 直径:30′, 分類:I 3 r
NGC 884 (散開星団), 光度:6.1 mag, 直径:30′, 分類:I 3 r
NGC 957 (散開星団), 光度:7.6 mag, 直径:10′, 分類:III2p

タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/26 -4℃ 東御市・観測所

有名な二重星団です。画面右がNGC 869, 左がNGC 884, 広角カメラの左端に見える散開星団がNGC 957です。肉眼でも見える明るい散開星団で、双眼鏡や小さな望遠鏡で眺めた方が感動的かもしれません。2個の星団はペルセウスOB1領域に所属して、見かけだけで無く実際にも数百光年しか離れていません。

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NGC 1931(Sh 2-237・散光+反射星雲・ぎょしゃ座)周辺


視野角:80′ x 50’↑N
NGC 1931 (Sh 2-237・反射+散光星雲), 光度:10.1 mag, 直径:3′, 分類:I 3 p n:b
IC 417 (Sh 2-234・散光星雲), 光度:— mag, 直径:13′ x 10′, 分類:E+
BKP300(1500mm f5), MPCC-MK3,  HEUIB-II, Sony α7s(新改造)フルサイズ
ISO12800, 30s x 16, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

画面左がNGC 1931, 右上が IC417。NGC 1931は小さなオリオン大星雲と呼ばれる星雲で、その中心部に非常にコンパクトな生まれたばかりの星で形成されるトラペジウムのような星団があり、これによって周囲の星間雲が電離され赤く輝く部分と、恒星の光を反射して青白く輝く部分が混合して見えています。


視野角:4.2° x 2.8° ↑N
M 36 (NGC 1960・散開星団), 光度:6.0 mag, 直径:10′, 分類:II3m
NGC 1931  (Sh 2-237・反射+散光星雲), 光度:10.1 mag, 直径:3′, 分類:I 3 p n:b
IC 417 (Sh 2-234・散光星雲), 光度:— mag, 直径:13′ x 10′, 分類:E+
NGC 1907 (散開星団), 光度:8.2 mag, 直径:5′, 分類:II1m
NGC 1893 (散開星団), 光度:7.5 mag, 直径:10′, 分類:II2mn
タカハシFSQ85ED(320mm f3.8), Pentax K-70(改造)、HEUIB-II
ISO3200, 90s x 7, TS-NJP, TemmaPC, α-SGRIII, 2017/01/25 -7℃ 東御市・観測所

地球からの距離データ
IC 410 – 3200pc, IC 417 – 2300pc, NGC 1931  – 1800pc, Sh 2-230 – 3200pc, M36 不明, NGC 1931はかなり手前にあることになります。(距離データは資料によって最大50%ぐらい異なることもあります。)

 

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